体格差_4 ページ10
『…もう良いわ。邪魔してごめんなさい』
そして、
道場の入り口の方へとくるりと体を反転させ、
ピタリと降谷たちの方へ視線をとめた。
そして、スタスタと歩き出し、
『ねぇ。貴方、相手してくれない?』
と、降谷と伊達を見据えて言葉を投げる。
降 「は?」
伊 「いや、嬢ちゃん…何言ってんだ」
萩 「は、春宮さん」
そこに萩原も近寄ってくる。
『…誰が嬢ちゃんよ。同期でしょ』
困り顔の伊達に、視線を合わせずAが言葉を吐く。
その視線は、降谷の目をとらえている。
降 「…俺?」
伊 「降谷と1本組みたいってか?えぇっと…、春宮。」
今度は名前を呼んだ伊達には構わず、
190 cm近くある降谷を見据える、
いや、見上げるAに、
萩原がまばたきを繰り返している。
その身長差は、30 cmはあるだろうか。
『…貴方も、体格差がどうとか言うなら――』
またも興味を失ったようにその場を去ろうとするAに、
降谷が口を開いた。
降 「分かった。」
伊 「は?」
萩 「お、おい。降谷…」
降 「相手することに問題あるのか?」
萩 「いや、だって…」
伊 「…まぁ、…良いんじゃねぇのか。
男と女が組むのは、たまに訓練でもやるだろ。」
少し焦った様子の萩原の言葉に、
ため息交じりに呟いた伊達。
Aは小さく口元を緩めると、
降谷の前に立ち、その両腕を柔らかく構えた。
「…」
真剣な表情の降谷と、
それに向かい合うA。
萩原も諦めたように、伊達とともに見守っていた。
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white12(プロフ) - 命亜さん» コメントを頂きありがとうございます。アニメ作品でしょうか。タイトルしか存じ上げないのですが,もしかすると本作に類似シーンやセリフがありましたでしょうか。もしそうでしたら,意図的ではないにせよご不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。 (2022年5月14日 10時) (レス) id: 35753a7d46 (このIDを非表示/違反報告)
命亜 - …もしかしてイナズマイレブン知ってますか? (2022年5月13日 19時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - れーか、さん» れーか様: コメントありがとうございます!励みになります。ムラがあると思いますが、更新頑張りますね! (2019年8月24日 9時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
れーか、(プロフ) - 更新頑張ってください!面白いですね! (2019年8月24日 0時) (レス) id: d62f4a4e4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月24日 0時