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クリスマスのざわめきの中で_3 ページ22

その直後。



ピリリリリ




斉木の鞄から響いた着信音。




「──…、うん。じゃ、今から帰るから」



そんな斉木の声が聞こえ、
ピクリ、と睫毛を動かしたA。


すぐそこの警察学校入り口に向かっていたはずの爪先は、
静かに180度回転し、数秒後、ゆっくりと斉木の後を追い始めた。












目を細くして、2ブロックほどの距離を開けて斉木の後を追うA。

それは、身体が先に動いた、と言った方が正しい状況だった。
斉木が口にした短い言葉から推測できる事実は何通りかあるはずで。
でも、”何も知らない”Aにとっては、1つの可能性が浮かんだと同時に身体が瞬時に動いた訳だ。






数分後。
辿り着いたのは、警察学校の最寄駅から少し歩いた先にある別経路の駅だった。


(…電車移動、か)


駅の前にあるロータリーには、クリスマスツリーを模した数本の街路樹が並んでいて。

明日はクリスマスイブだ。
険しい表情を浮かべたAとは対照的に、
今日は休日ということで、
周囲には金銀のモチーフで彩られた街路樹にスマホを向けて楽しむ人の姿。









そして、
そんなAを訝しげに見つめる男たちの姿があった。


彼女の後ろ10メートルほどの人混みの中で眉をひそめていたのは、




降谷、諸伏、そして、松田の3人だった。

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設定タグ:名探偵コナン , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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white12(プロフ) - さゆりさん» 嬉しいコメントをいただきありがとうございます。更新が滞りお待たせしてしまって申し訳ありません。また,体調についてもお気遣い本当にありがとうございます。更新頻度がまちまちで申し訳ない限りですが,引き続きお楽しみ頂けると幸いです。 (2022年8月31日 19時) (レス) id: 5b5db755e5 (このIDを非表示/違反報告)
さゆり - 更新ありがとうございます!これからどうなっていくのかドキドキしています。体調が悪いとおっしゃっていたので、どうぞ無理はしないでお大事にしてください。続きを楽しみにしています! (2022年8月30日 20時) (レス) id: 2b8084ecea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2022年8月4日 18時

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