それぞれの部下_3 ページ46
「仲が良いというか…、佐藤さんも昔…、色々あったみたいで、
突っ走りそうになってる彼女を時々放って置けないって言うか。それだけ…です。
それと、僕も、佐藤さんの部下じゃなく、正式には目暮警部の部下ですよ。
佐藤さんは、先輩です。」
「へぇ。…じゃあ、俺と春宮さんみたいな感じか。
…佐藤刑事、キレ者の女刑事って感じですよね。確かにちょっと突っ走りそうっていうか…」
「ちょっとどころじゃないんですけどね…」
「…まぁ、春宮さんも同じくっていうか…」
先ほどの会議で顔を合わせた佐藤のことを思い出し、
そして、Aの普段の行動のあれこれを思い出し、
高木と再び苦笑いを交わす一ノ瀬。
「そういえば春宮さんって、…伊達さんと同期、でしたよね」
「伊達さん？」
「…1年前まで一課にいた先輩刑事なんですけど…」
「…？」
高木の口から出た聞きなれない人物の名前に、
一ノ瀬が眉を寄せた。
「去年、…事故で。
…春宮さんとは、伊達さんのお墓でも一度――」
言葉を遮るようにして急に右肩を掴まれ、
持っていた缶コーヒーを落としそうになった高木は、慌てて一ノ瀬の顔を見つめた。
自身よりも少しだけ低い位置にあるその顔を。
「お墓って…」
高木に合わせた視線をすぐに逸らし、複雑そうに眉を寄せる一ノ瀬。
確かに思い返すと、前にそんな話を聞いた気がした。
一課の刑事が交通事故に遭い、命を落とした事件について。
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white12(プロフ) - いずみんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新頻度はややマチマチですが、ご容赦ください。今後もお楽しみ頂けたら幸いです。 (2020年1月15日 19時) (
レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください (2020年1月14日 21時) (レス) id: 37077eec40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年1月12日 18時
