今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:74,992 hit
小|中|大
よそよそしい ページ31
(…待ってたようなものだってことは否定できないけど、
何か、こうも鉢合わせするのは…ね)
自身の行動とずいぶん矛盾したセリフを心に浮かべ、
苦笑いするA。
そして、入口の萩原は、
カウンター席に座るAが自身に視線を向けていることに気づき、
少し驚いた様子を見せた。
カクテルを飲み終えたAは、
一言お礼を言うため、席を立ち萩原に近づこうとしたのだが、
『…』
一瞬固まり、サッとコートを羽織ると、カバンから財布を取り出した。
(…まぁ、また今度で良いか…)
――入口では、
萩原が女の子に声をかけられていた。
テーブル席にいた数名の女の子たちだ。
「あ、この間のお兄さんだよね?
一緒に飲まない?」
「あ、ホントだぁ」
女の子から下から見上げられるようにして、
テーブル席で一緒に飲もうと、腕を掴まれ誘われている萩原に視線を向けることなく、
Aは静かに代金を支払うと、店から出て行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
58人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:white12 | 作成日時:2019年12月5日 19時