伊達刑事_3 ページ44
「いや、まだだ。今確認を――」
『悪いけど、それはこっちで調べるわ。
先週の電話も同じ犯人かもしれないし、IPの情報も照合したいから。』
「分かった。
俺たちは、前科のある窃盗犯との繋がりを洗う。
周辺の窃盗被害との関連もな。
空き巣って可能性もあるからな。あるいは、春宮が言ってる詐欺グループと繋がってる窃盗犯がいるかもしれねぇしな。」
『ありがと。』
「…おい!岸辺!家の前の防犯カメラ映像、確認出来たか!?」
部下だろうか。
現場にいた別の刑事らしき男に声をかけながらその場を離れていく伊達。
『固定電話はあれね。
一ノ瀬、あちらの被害者の携帯も確認宜しく。』
「知り合い、ですか?」
『え?』
「さっきの、刑事。伊達、って言ってましたけど」
『まぁね。捜査三課の、伊達刑事よ。
窃盗犯に関しては三課の彼の方が詳しいわ。
そんなことより、早く確認お願いね』
ちらりと伊達に視線を送り、
無駄口叩いてないでさっさと捜査しなさいと言わんばかりに、
Aは一ノ瀬に厳しい目を向けた。
孫、あるいは誰かへのクリスマスプレゼントだろうか。
散乱した部屋の中の奥には、
金色のリボンが付いたラッピング袋が置かれていた。
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作者名:white12 | 作成日時:2019年11月17日 12時