SNOW DROP II (2)【名探偵コナン/警察学校組】

長い1日_2 ページ19

「動くんじゃねぇ！」

「変な真似したら、撃ち殺すぞ！」


店内の客に銃を向けながら、
近くにいた女性客の腕を掴み、人質のようにして店内をうろつく犯人たち。

最初に声を上げた1人は細身の長身で、
続けて声を上げた人物は同じく長身だが少し小太りの、大柄な人物。
その声から2人とも男性だろう。

口を開かないまま拳銃を構えているもう1人の犯人は、
やや小柄な人物のようだ。
黒っぽい服装で分かりづらいが、その体格から、女だろうか。



(…銀行強盗…？)


「…あ…」


そして、
Aの後ろから店内を覗き込むようにして現れたのは、
支店長の 市川だった。

犯人たちに気づくと、
慌てて奥の通路の警報ブザーに手を伸ばそうとした。



しかし、



パン…ッ！！



「…勝手に動くんじゃねぇよ」



発砲してきたのは犯人の1人。
大柄な男だった。
銃弾は、市川の手元スレスレの壁に命中していた。
市川は、声も出ないように怯えている。


そして、発砲した大柄な男は、
市川と、その横のAをギロリと睨みつけた。

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