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不本意な再会_3 ページ38

「あれはちょっと…、Aに妬いて欲しかったっていうかさ。
でも、瑠美のやつ、束縛激しいし…何ていうか、さ。
やっぱり、包容力あって、目標持って頑張れるAみたいな――」

『ふざけないで!
…何言ってるの?そんなこと言いに来たの?』

「この店、あの時俺と話し合ってデザインした店だろ?
あの時描いた内観のまんまじゃん。
だからさ、俺と一緒に店やらねぇ?ヨリ戻してぇんだよ。…A。」

カウンターテーブルを背に、侑斗から逃げるようにして距離を置くAは、
ジロリと侑斗を睨みつけた。

『ごめん。それは無理。』

「…は?」

『…今更、侑斗と付き合うなんてあり得ない。
正直、あんなことする人だって思ってなかった。』

「…だから悪かったって。あの時も何度も謝っただろ。」

『そういう問題じゃないでしょ…。それに今更、店にまで来るなんて。
それに、”俺と一緒に”って何?
ここ、私のお店なの。勘違いしないで。

帰って。…二度と来ないで。』


冷たく言い放つAは、一層鋭く侑斗を睨みつけた。



「…でも、A。
まだ、俺のこと好きだよな?あれだけ、俺のこと好きだったもんな?」

『…もう2年以上経ってるのよ。勘違いしないでって言ってるでしょ。』

睨みつけてくるAに、じわりと距離を詰める侑斗。
どこか懇願するような、そうあって欲しいという目で、Aを見つめている。

『だいたい、あんなことして、挙句に私のことを振ったのは、貴方の方でしょ?

近づかないで。…警察、呼ぶわよ』

「…A。」

よほどの自信があるのか。
あるいはただの勘違いなのか。
侑斗がAの頬に手を伸ばそうとした時、


チリン…


閉店時間にも関わらず、ドアが開いた。

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設定タグ:名探偵コナン , 松田陣平 , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:white12 | 作成日時:2019年11月12日 20時

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