苛立ちの原因_2 ページ22
萩 「…ハハッ。回りくどいって…
降谷、結構言われてんなぁ？」
松 「…春宮も似た様なもんだろうが。
6年前って何の話だ…
それに、井上にキスされそうになったってどういうことだよ」
伊 「…初耳だよな」
萩 「…」
6年前のことは知らない。
しかし、井上との事情は降谷から聞いて知っている萩原だけ、口を閉ざしている。
松 「それに、熱があったって…」
伊 「…まぁ、詳しいことは分からねぇが、
降谷にしか言ってねぇこともあるんだろ？
弱み見せたくねぇとか…負けず嫌いの春宮らしいな？」
松 「降谷にだけ知られてる話…ね。
とりあえず、アイツらの会話、
ただの惚気(のろけ)にしか聞こえねぇんだが…
相手がどれだけ好きかって言ってるようなもんだろうが…」
伊 「お、松田もこういうことは鋭いんだな？
萩原みてぇに色男ってことか？」
松 「…うるせぇよ。萩原と一緒にすんな。
降谷が、…春宮もか。ズレてるだけだろ。
降谷のヤツ、何ぐだぐだやってんだ。
こっちがイライラして来たぜ…
いっそ諸伏、呼んでくるか？
アイツもちゃんと言うべきだろ」
苦笑いを浮かべ、松田が伊達に悪態をついた。
しかし、その視線はAに、降谷に向けられており、
"仕方ねぇな"というように、少し細められている。
萩 「それはダメだろ…。
松田の言う通りかもしれねぇけど、諸伏の気持ちも考えてやれよ…。
アイツはアイツで悩んで、言わねぇことにしたんだろ。
気づくのちょっとだけ遅かったんだろうし、な。
それにズレてるって…
まぁ、不器用すぎるよな。2人とも」
伊 「諸伏も諸伏か...。
しかしアイツら...優等生は大変だな…」
萩 「だから、伊達も優等生の括りだろ？」
伊 「俺は、あそこまで言われて気付かねぇほど不器用じゃねぇって言ってるだろ」
松 「なんか、聞いててバカバカしくなってくんな…。
あんだけ言ってりゃ、もう充分だろ。」
伊 「ま、そうだな…」
萩 「口にしてりゃ、嫌でも気付くだろうしな…
っていうか、2人とも、もう良い加減気付いてると思うんだけどな…」
めんどくさそうな表情をしつつも楽しそうな3人は、
苦笑を交わし合いながら、見つからない様にこっそりとその場を後にした。
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white12(プロフ) - ra -ra さん» コメントありがとうございます。SNOW DROPは，拙いながらも私自身けっこうお気に入りでして，警察学校組好きが溢れた作品でした。お楽しみ頂けていたなら本当に嬉しく思います。 (2021年5月26日 21時) (
レス) id: 654daa9564 (このIDを非表示/違反報告)
ra -ra - やばい。何度読んでも面白い! (2021年5月18日 16時) (レス) id: 4001d860f3 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 燎彩さん» とても嬉しいコメントありがとうございます！最高と言っていただけて本当に嬉しいです。長くはなりますが、続編 (II)も更新中ですので、もし宜しければお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年1月23日 13時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
燎彩(プロフ) - 完結お疲れ様でした！語彙力皆無なので一言だけ…最高です！！ (2020年1月22日 11時) (レス) id: c873624ead (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - さちさん» 本作をお読み頂きありがとうございました。面白かったと感じていただけてとても嬉しいです。もしよければ続編もお楽しみ頂ければ幸いです。 (2019年11月18日 23時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2019年9月1日 9時
