extras…φ 決意 �� ページ15
鬼の里―――霧影邸 執務室
「ははん。急に髪を切ったかと思えば―――そういう事？」
束の様な書類をその机に投げおきながら訝し気な瞳を隼に向けるのは、
隼の幼馴染であり彼が里の中で最も信頼のおける仲間の一人―――レイティア・アルフィー。
椅子に座りながらも、その書類の束の隙間から彼女を見上げては、これから続くと予想される揶揄いの言葉を想像してため息をつく。
「何、私はまだ何も言ってないよ？」
目は口程に物を言う―――
今の彼女の表情を見ていれば、そのくらいの事は容易に想像がつく…
何せ、幼い頃から切磋琢磨し育ってきた幼馴染なのだから。
「言わなくても分るだろう―――」
「「私の親友を妊娠させるなんて……」だろ」
凄い、当たっている！
ワザとらしく両手を広げて見せたレイティアに。隼はため息の追撃を向けた。
「言っておくが―――安定期までは秘密事項だ。吹聴するなよ？レティー」
「分かってるよ、隼」
冗談めかしく揶揄ってはいるが、彼女の口が堅い事は、自身が一番よく知っている――
恐らく、彼女の親友であるアリアよりも…
だからこそ、彼女には自らの口で話したのだ。大切な人との、家族が出来るかもしれない事を……
「って事は、アリーさんは今まで以上にこの家に来ることが多くなるって事？」
「それは―――アリアに聴かなきゃわからない」
「は？」
「俺は―――勿論傍に居て欲しいけど……」
アリアには、傍に居て欲しい。
叶うなら、誰よりも近くで彼女を守りたい―――
だが、アリアは隼の恋人である以前に精霊の里の副長でもある。
彼女には彼女の任務もあるだろう……
我儘は言っていられない。
「じゃぁ、隼が会いに行けばいいじゃないか―――」
「俺だってそうしたい気持ちもあるさ」
―――アリアが精霊の里の副長で在る様に、隼自身もここ鬼の里の副長の任を授かる身。
それをないがしろにして私情を優先は出来ない。
extras…φ 決意 �□�←extras…υ 約束の場所 ��
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kohaku(プロフ) - 美園さん» こちらこそ、リクエスト頂き有り難うございます！この作品の大きなテーマが”暁天（夜明け）”であり、繋がりだと思っています。皆様の素敵なキャラクターと繋がれたおかげで、完結することが出来ました！本当に感謝です！ (2022年1月8日 22時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 彩華さん» 有難うございます！作中で成長していく主人公のように、この”暁天の星”自体が、関係を組んでいただいた皆様に見守られ、支えられて紡がれた作品だと感じ、感謝でいっぱいです！そして、イルアにも心温まるメッセージ、有難うございます！ (2022年1月8日 22時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - この話を支えてきたみんなから次の世代へ繋がる…やはり世界は回りますね…長文失礼しました！本当に素敵なお話ありがとうございました！ (2022年1月8日 19時) (レス) id: 16ac793f5a (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - リクエスト叶えてくれてありがとうございます！しかもシノンちゃんの…やばい泣けてきます…そして紙芝居ってあの紙芝居ですかね？もう何回も読み返しても心にグッときて…これからも何回も何回も読み返させていただきます！ほんとうにありがとうございました！ (2022年1月8日 19時) (レス) @page20 id: 16ac793f5a (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - 隼さんからだけじゃない、一緒にストーリーを紡いできた皆様からの作品に込められたメッセージが身に沁みます…！そして…大きくなりましたねイルアちゃん…お父様とお母様の愛情をたくさんもらって、伸び伸びと生きていってね…うちの2人も影から見守ってますからね… (2022年1月8日 17時) (レス) @page20 id: 324e983886 (このIDを非表示/違反報告)
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