第20夜：Fraction（破片） �� ページ20
東の山脈―――
ここはどの部族の里からも離れており、その為か凶暴なモンスターが多いと言われる場所の一つである。
死神の里の者達も、滅多なことでは近寄らない。
”普通”の者なら…
「チッ、逃がしたか―――そっちに行ったぞ？レノン」
「分かってる、任せろ！」
場に不似合いな“愉し気”な声が、霧深い森奥に響く。
骨の折れる鈍い音と湿った土を抉る音が、“ソレ”の終わりを告げた。
者ものが近寄らない秘境の地を好んで“狩り”をするもの好きは、“彼ら”くらいだろうか。
大振りの太刀を背に納刀し、音のする方へと駆け寄った陸翔。現場では既に、バディを組んでいたレノンが、鎧のように厚い皮膚に小型ナイフを突き刺して解体を始めていた。
「スゲー。トカゲ種の大型モンスター……最大値の記録更新だな」
「最近この東の山脈でも、モンスターが巨大化してきている感じがするな―――
この前シドを連れて来た時も 大蜘蛛種の大型モンスターがうようよいたからな」
「ゲッ。そんなんで喜んでるなんて気持ちわりー」
「お前が言うな」
((お二人とも、“気持ちわりー”ですよ))
腰に据えたナイフを取り出し、一緒になって解体作業を始める陸翔。
そんな二人を冷めた目で見つめるのは、お供を命じられた獣人里の副長シドと、なぜか急に呼び出されて連れて来られた隼だった。
(レノン様は副長のシド様を連れてきてんだから、陸翔さんも狼男の副長を連れて来たらいいだろ。なんで俺……。)
隼は狼男の姿で陸翔の隣に控え、持ち運びに便利な特殊袋(マリカ作)を差し出した。
「レノン様も―――よろしければこちらをお使いください」
「おお！有難う。これは便利だな」
同じものを差し出すと、レノンはニコリと笑って礼を告げた。
(レノン様の“有難う”が身に染み入る……！陸翔さんは至極当たり前のように受け取ったのに)
隼は心の中で苦笑いを浮かべた。
第20夜：Fraction（破片） �□�←祈り―――【短編】
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kohaku(プロフ) - レイレインさん» 有難うございます！師弟の回はもう少し続きます…！ (2021年5月27日 7時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン - この陸翔と隼の関係、好きです！やっぱり結局は師弟なんだな。と温かくなります。 (2021年5月27日 6時) (レス) id: b67eda2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - いえいえ、こちらこそ身内みたいで見てて微笑ましいです！これからも身内みたいな幼馴染お願いします笑 (2021年5月26日 18時) (レス) id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» すみません…CSの関係逸脱してしまっていますかね…（汗）ハノンさんの事は、身内のように心配して、大事にしています！（陸翔達のCSで、ハノンさんとの関係欄のセリフ参照位に…照） (2021年5月26日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネー(プロフ) - kohakuさん» よし、応援します！頑張れ！隼さん！ (2021年5月26日 18時) (レス) id: f5691cda52 (このIDを非表示/違反報告)
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