13.雪だるま ページ13
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「待って、なんなの⋯！」
私が北斗の腕をようやく振りほどけたのは、駅に着いてからだった。
強引に腕を引いて歩き出したくせに、私に雨が当たらないように傘をさしてくれてたし、車が通る時はわざと私の横に立ってくれた。
北斗が何を考えてるのか分からなさすぎて、掴まれた腕よりも胸の痛みの方が強くて。
北「やっぱ付き合ってんじゃん、樹と」
「付き合ってない、ただ仲良いだけだよ」
北「付き合ってもない男に会いに、あんな雨の中走ってくんだ」
北斗は何が言いたいの？
�� 付き合ってもない男 �瓩辰董∨姪佑里擦い能�ついた私をずっと支えてくれてた樹のこと、そんなふうに言われたくない。
「別に北斗に迷惑かけてないでしょ」
北「思いっきりぶつかられたんだけど」
「論点ズレてるって」
目「⋯Aさん？」
北斗と口論になりかけた時、声を掛けてきたのは先に帰ったはずの目黒くんだった。
逃げたのにまた会う羽目になるんだ⋯しかも、今は北斗もいる。
どう見たっておかしいこの状況で、私はもうどうしたらいいか分からなくなった。
「目黒くん、なんで、？」
目「Aさん傘ないから、濡れちゃうなって思って」
目黒くんは自分のカバンから、小さな雪だるまがついたタオルを取り出して「はい」と私に差し出した。
目「拭かないと風邪ひくから」
「あ、りがと⋯」
目「どうも」
北「⋯あー、そういうこと？」
目黒くんに会釈を返さず、北斗は何かを察したようだった。
だけど、その察しは絶対に誤解だ。私にはわかる。
北「⋯お幸せに」
そう言って改札を抜けた北斗が、どんな表情をしているのか確認することはできなかった。
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くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！拗らせ北斗くん大好きです！続き楽しみにお待ちしてます！ (11月21日 13時) (
レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 続き読みたいです。 (7月29日 16時) (レス) id: c9c9d458e3 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 早く結ばれてほしい、別れた理由知りたいです。 (2023年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 541c7ab773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年11月26日 22時
