8 you side ページ8
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それは
私が入社2年目の夏
「来週からうちの部署に
インターンシップが来る事になったんだ
Aさん対応お願いしますね」
「え？
あっ
...はい」
いきなり部長に言われ
なんで私が...と思ったが
今年の新入社員は
まだ他部署で研修中だし
この部署で一番下っ端な私が引き受けるのは当然だ。
だけど...
「部長
それもう少し早く言って下さいよ
今、Aもクライアント待ち始めてるんですから」
そう言って
大野主任が横から助け船を出してくれた
こういう
さりげない気配りと優しさに
私は惹かれたんだ。
「いやー
ごめんごめん
俺も総務から今日いきなり言われたんだよ」
がはは
と笑いながら頭を掻く部長に
「もう
分かりましたよ
俺も出来るだけフォローするようにするから
ごめんねA」
大野主任は
少し呆れながらも
私の肩に手をおいて謝る
「そんな
主任が謝る事ではありませんから
でも
ありがとうございます」
「うん
んじゃ
打ち合わせしようか？」
「はい」
優しく微笑む主任の後を着いて
会議室に入る
ドアを閉めるなり
「あのおっさんタヌキだからな
本当は忘れてたんじゃねーの？」
「大野主任っ！」
私は慌てて外に聞こえてやしないか
あたふたする
そんな私を見て
「大丈夫だよA」
大野さんが優しく私の頭を撫でた
「ちょっ！
主任っ！」
余計あたふたすると
「んふふ
やっぱかぁいいね」
さっきまでの仕事モードとは真逆の
ほんわかで少し舌足らずな喋り方になる
仕事はバリバリテキパキこなすのに。
そんなギャップに
私は落ちてしまった
「今日
仕事終わったらメシでも行こうよ」
「え？
...でも」
「大丈夫だから...
いい？」
「...はい」
「やった
じゃあ
ちゃちゃっと片付けちゃおう」
「はい」
私は今大野さんと付き合っている
誰にも内緒で
同じ会社で
同じ部署の上司と部下だから
.
けど
.
それ以上に
.
彼は既婚者だからだ。
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ことら(プロフ) - コメントありがとうございますm(__)mとても励みになりました！頑張ります。 (2020年1月26日 20時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 色々と複雑な気持ちの中で書き続けてくれてありがとう。私は潤担なので比べ物にならないけど心中お察し致します。辛い時は休んでいいです。ゆっくりでも最後まで更新して頂けると嬉しいです。 (2020年1月26日 11時) (レス) id: 70b1e6f34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2019年12月5日 7時
