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そして
男らしい声
その綺麗さに
一瞬のまれそうになったが
いかんいかん
相手は大学生だ
「はじめまして
インターンシップの教育係のAです
入社二年目です
よろしくお願い致します」
社会人として
気丈に振る舞う
すると
ニコっと人懐っこそうな笑顔になり
「よろしくお願い致します」
と言われ
これまた
女子たちのハートを鷲掴みにした
クールビューティーかと思いきや
そんな可愛い顔も出来るなんて
さぞかしモテるでしょうに
「では
早速部署の案内をしますね」
周りの視線を痛いほど感じながら
部署内を歩いて案内する
部長、課長と紹介をして
「こちらが
主任の大野さんです」
智さんの席の前で紹介すると
「はじめまして
K大学3年の櫻井翔です
よろしくお願い致します」
これまた
礼儀正しく挨拶をする
「はじめまして
主任の大野智です
よろしくお願い致します
ふーん
すごい美人さんだね」
なんて
素直に言うから
「あっ
いや
俺男ですから」
少し櫻井くんが身じろいだ
その仕草をみて
「ふふっ」
しっかりしてそうだけど
まだまだ
子供なんだなって
つい笑ってしまった
すると
櫻井くんが
一瞬不機嫌そうな顔になるも
「笑わないで下さいよ」
と
先程の完璧な笑顔を見せた
「ごめんね
じゃあ
次行きましょうか」
「はい」
移動しながら
「私もK大通ってたんだよ」
何気ない会話で間をつなぐ
「へぇ
そうなんですか
入社2年目ってことは...
僕と被ってますね
学部はどこですか？」
「教育です」
「僕は経済社会です
教育だと校舎が違うから
お会いすることなかったんですね」
「そうだね」
私の学部と櫻井くんが通っている学部は
ちょうど校舎が違う場所にあり
全く交流もなかった
それに
「ああ
でも小学部は？」
なんて聞かれたから
やっぱり
「私は大学からだから」
「そうなんですね
僕は小学部からなんですよ」
いい所のお子さんでしたよ
「そんな感じする
育ちの良さがにじみ出てる」
「そうですか？」
「でも」
「？」
「ちょっと
反抗してそう」
「え？」
「あっ
ごめんごめん
私の印象だから
気にしないで」
「どう言うことですか？」
櫻井くんが
綺麗な目で私を見つめる
「なんだろう
本心を隠している気がするだけ」
すると
「すげぇ
良く分かりましたね
当たりです」
と
今度はかっこよく
ニヤリと笑った
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ことら(プロフ) - コメントありがとうございますm(__)mとても励みになりました！頑張ります。 (2020年1月26日 20時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 色々と複雑な気持ちの中で書き続けてくれてありがとう。私は潤担なので比べ物にならないけど心中お察し致します。辛い時は休んでいいです。ゆっくりでも最後まで更新して頂けると嬉しいです。 (2020年1月26日 11時) (レス) id: 70b1e6f34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2019年12月5日 7時
