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｢うわあ……｣
｢ね?｣
私が呆れたような楽しんでいるような声を出すと、26さんがこっちを見てきた｡いや、ね?って言われましても……｡
指が少し触れあっただけで、あんなに顔真っ赤っかにする男女いる?どんだけウブなの、可愛いかよ｡
｢私、知りませんでした｡ミヤちゃんにお付き合いしている方がいるなんて｡まあ、ミヤちゃんの話を聞くからにあの好中球さんのことが好きなんだろうとは薄々思ってましたけど｣
｢そうだよねーデキてるように見えるよねー｣
……何ですか、その含ませた言い方は｡
26さんをジト目で見やるも、返ってきたのは思わせぶりな笑顔だけ｡私にはその表情から何かを汲み取ることはできなかった｡
｢とどのつまり、何が言いたいんです?｣
｢そうだねえ……付き合ってないよ、あの2人｣
は?
ポカンと口を開けたまま、ミヤちゃんたちと26さんを交互に見る｡
え?
｢付き合ってない?｣
｢うん｣
｢あんなに距離近いのに?｣
｢そう｣
｢端から見たらカップルですよ?｣
｢ねー｣
もう一度ミヤちゃんたちを見下ろす｡
顔の熱はまだ完全に引いたわけじゃないみたいで、ぎこちなく会話をしている｡
｢……うっそだー｣
｢本当なんだなこれが｣
にわかに信じがたい｡でも26さんは私のことをからかってる風には見えないや｡本当のことみたい｡
やれやれといった感じで26さんが話し始めた｡
｢もうずっとあんな感じなの｡両想いに決まってるのにさ、ウジウジしてんだよ｡こっちからしたら早くくっつけよ!って感じなんだけど｣
｢でも26さん、結構楽しんでますよね?｣
｢まあね｣
やっぱりな、そうだと思った｡
でも面白がりながらも、ちゃんと見守って応援してあげてるんだもんな｡仲間想いなところもあるんだよね｡
｢今度ミヤちゃんに会ったらそれとなく聞いてみます｡あの好中球さんをどう思ってるのか｣
多分赤くなってしどろもどろになりながら話してくれるんだろうな｡あくまで想像だけど、確実に可愛いぞ｡
｢それで今度報告会しましょ｣
いたずらっぽく笑うと、26さんも同じような顔で笑いかけてきた｡
｢いいじゃん、やろやろ｡4989番と2048番も誘ってさ｣
思わず笑いがこぼれた｡だってあんまりにも26さんがワクワクした顔してるんだもん｡
まあ、かく言う私も楽しんじゃってんだけどね｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年9月19日 17時
