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病室から出たら、みんなは廊下で待ってくれてた。
神「ハマちゃん、……Aは？」
「うん、……ちょっと話聞いたあと寝ちゃったわ」
小「やっぱり、しんどかったんかな、」
重「……それより俺ら、あいつのことなんも分かってへんかった、」
明らかに落ち込んでるみんなの顔。
だから、ちゃんと教えたらな。
「A、嬉しかったって言ってた」
重「ほんまか……？」
「うん。ただ、ちょっと悔しかったって、」
「自分が立てないかもしれへんことと、」
「……あとは週刊誌のことも含め、僕らに迷惑ばっかりかけてもうてごめんって、」
桐「もう、そんなん思わんでええのに、……」
そしたらシゲが、何かを思いついたような顔をする。
重「なあ、ハマちゃん。来週さ、俺ら歌番組出るやろ？それ、良かったら、……というか絶対、Aと二人で見てくれ！」
「ぉ、おん、……分かった！」
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その次の週。
シゲに言われた通り、僕はAの部屋に行ってテレビをつけた。
生の音楽番組のスペシャルで、WESTが出てきたのは序盤の方。
最新曲を歌う6人は、相変わらずめちゃくちゃかっこよかった。
「……けど、なんか物足らへんな、笑」
A「うん。さすがに2人抜けると少ないね？笑」
そして6人は、歌い終わるなりメインのカメラに近づいて来る。
桐「ハマちゃん！A！見てるー？！」
神「2人がおらんと、やっぱり寂しいわ！」
中「早く元気なってよ、2人とも！」
小「俺ら待ってるから！」
藤「また8人揃うの、楽しみにしてるよ！」
重「ハマちゃんは早く足治せ！ほんで、A！」
重「病気なんかに絶対負けんなよ！俺ら、何があってもお前の味方やからな！」
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A「……みんな、っ、」
カメラに向かって手を振る姿を見て、また目に涙を浮かべるA。
「……ほらね？みんなAのこと待ってるから」
「世間に何言われても、どう思われても、僕らだけは絶対にAの味方やで」
「だから早く、みんなのところ戻ろ？」
A「うん…… 私、絶対元気になる…… 諦めない……！」
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捌けていく6人の背中を見つめるAの目は、ここ最近で一番、力強く見えた。
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ゆ - はじめまして、コメント失礼します。病気の種類は違いますが私も骨髄移植を経験した事があるので感情移入してしまい号泣してしまいました。とてもいい作品でした、ありがとうございます。 (2021年10月15日 2時) (
レス) id: c4af2e4959 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！他の作品も同じくとても楽しく読ませていただいています！みーぽんさんも色々あって辛かったやろうに最後まで頑張ってくださりありがとうございます！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: 715a92623b (このIDを非表示/違反報告)
のんぷー - 一気読みしてしまいました、もう感動です…泣 みーぽんさんのお話本当に好きなんですよっ！笑 うん。最高です。笑(語彙力)…色々辛い時期あったと思いますが、私はみーぽんさんの味方なんでねっ！大好きなんで！これからも受験勉強しながら応援してます！笑 (2020年1月13日 1時) (レス) id: e6b646413d (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 今全部読み終わりました！みーぽんさんお疲れ様です！この作品のお話も深い内容のものだし、同時期にいろいろ思い悩む事もあってみーぽんさん自身筆が止まる事もあったと思います。最後まで頑張ってくれてありがとうございました！次回作も楽しく読ませてもらいます(^^) (2020年1月12日 19時) (レス) id: b5a337c0e2 (このIDを非表示/違反報告)
しい - 涙止まらなく、鼻水垂らしながら読んでましたけどほんとにいい作品です！！！今の状況をあまり分かっていないのですが、どうか自分の気持ちに負けずに頑張ってください！！！！ (2020年1月12日 1時) (レス) id: 56b3f35bf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年1月5日 21時
