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3度目の正直_3 ページ34

「なんの話だよ…?」

訳が分からないという表情の木本。

『ぶつけた程度にもよりますし、一概には言えないのですが…
木本さん、あなたのその痣。ここ4−5日の間に出来た傷には見えなくて…』

葵はゆっくり首を傾けながら、柔らかい口調で木本に話しかける。

『専門家ではありませんが、職業柄こういった怪我や痣を目にすることも多いので…
5センチほどの広範囲の内出血なら、そんな風に茶色く治りかけるまでには少なくとも2-3週間はかかるんじゃないかと思うんですよ』

「は…?」

木本に話しかける葵を見ながら、神山は「そうか」と思った。
もちろん、口には出さずに。

『すみません。これは、推測なので。聞き流して頂いて結構です。

…そういえば、あの店、とてもいい雰囲気のお店ですね。』

葵は、単なる推測なので気にするな、と伝えたかと思えば、コロリと話題を変える。

「は?店?なんのことだよ」

コロッと変わった話題に、またも訳が分からないというように木本は眉間のしわを深める。

『あのコンビニです。あなたが強盗に入ったと、疑われている。』

木本の表情がより険しくなる。

『一応、状況をもう一度確認しようと立ち寄ったのですが、
店長さんは優しく対応してくれて、
店員さんもとても感じが良くて…
とてもいいお店―――』

「やめろ!!」

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作者名:white12 | 作成日時:2019年7月1日 21時

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