【イナアレ×東方】魔法使いとアレスの天秤【パート2】

魔法使いと天秤75 ページ28

道成「みんな！聞いてくれ！」



日和「キャプテン？」



道成「敵チームのチームワークと試合に対する姿勢は非の打ち所がない程完璧だ。それはあの伝説のキャプテン、円堂守が生み出した物だろう」



道成「俺はあの円堂守には遠く及ばない。だが、これだけは聞いてほしい！」



道成「サッカーは１１人でやるものだ！伝説のキャプテンはうちにはいないけど、サッカーを楽しむことはできる！」



奥入「サッカーを楽しむ？」



剛陣「優勝を前にしたこの状況でサッカーを楽しむだと！？」



道成「星章学園に大敗を喫したあの日から俺達は勝つために走り続けてきた。現に勝ってやりがいも感じた。だが、俺は何かが違うと感じていたんだ」



道成「不思議なことに俺達に敗れた世宇子は満足そうにしていた。何故だ？俺はすぐにその意味が分からなかった」



道成「でも、円堂さん達のプレイを見てやっとわかった！いや、思い出したんだ！サッカーは本当に楽しいものなんだ！」



道成「だって島にいた時、あんなにサッカーは楽しかったじゃないか！俺は見てたぞ、剛陣。」



剛陣「え？」



道成「夜中まで一人でタイヤを引きずっていたのを、ドリブルを何時間もやり続けていた氷浦を、倒れるまで走り込んでいた万作を」



道成「でも勝ち上がるにつれてみんな苦しそうに見えた。お前達がここのところやってきた無理な特訓は俺達が好きなサッカーなのか？」



道成「全員がレベルアップしていくチームについていくために必死だった。必死にやり過ぎて俺達はサッカーの楽しさを忘れていたんだ！」



奥入「サッカーを楽しむか、僕達」



のりか「こんな大事な事を忘れてたなんて」



岩戸「もういっぺん」



服部「ちゃんとしたサッカーを」



万作「やってみるか！」



氷浦「相手はこれ以上ない相手」



小僧丸「あの円堂守だしな！」



明日人「うん！」



A「これで雷門復活だな！」



道成「よし！みんな、最強の敵、円堂守を相手にサッカーを存分に楽しむぞ！」



雷門イレブン「「おおーーーっ！！」」

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