歌い手さんの体調不良小説 (ページ21)

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低体温なそらるさん③ ページ21

坂田side
そらるさんの様子がおかしい…。
唇は真っ青だし、体は震えてるし、本人は隠れてやってるようだけど手とか擦って超寒そうにしてるし。
もしかして…低体温症？
もし、低体温症なら軽度のうちに対処したほうがいい。

坂『そらるさん。熱計りましょ。まふ、体温計ってどこにあるん？』

半ば強引に二人を説得し、そらるさんの脇に
体温計を挟み込む。
ピピッと無機質な機械音がなり、体温計をぬくと、

そ「げっ…。」

[33℃2］
と、表示されていた。
間違いない。軽度の低体温症や。

坂『そらるさん。今から俺の手を三回くらい
ゆっくり握って。で、まふはホットミルクとかあったかい飲み物持ってきて。お茶とかコーヒーは利尿作用で脱水になるかもだから絶対ダメやで。』

まふがキッチンへバタバタと駆け込んでいったのを横目にそらるさんに手を三回握ってもらった。

坂『震えはあるけど、心拍数と呼吸は正常。意識もはっきりしてるから大丈夫。』

ぶつぶつと呟きながらキッチンにいる、まふに声をかける。

坂『まふーブランケットと湯タンポってあったりする？』

ま「ブランケットはソファーの上にあるよ。
湯タンポは…無いかも。」

坂『わかった。それならペットボトルにお湯入れてくれへん？』

まふがわかった。と言ったのを聞いた後、
ソファーの上のブランケットをそらるさんにかぶせ、まふからもらったホットミルクを飲ませた。

ま「さかたん！ペットボトルにお湯入れたよ！」

坂『まふ、ありがと！！
そらるさん。これも持って。』

と、ペットボトルをそらるさんに手渡した。

坂『さぁてと、こっからはそらるさんが頑張る番やで。ブランケットと湯タンポとホットミルクで体ぽかぽかでも絶対に寝ちゃダメやで。
まふ、手握ってやって。寝そうになったら
ほっぺとかつねってでも起こして。それから、20…いや、10分でええか、10分おきに体温計って平熱よりちょっと上になるくらいまで繰り返して。』

言い切ると、早速まふはそらるさんの手を握りはじめた。
よし、ここはまふに任せて俺はゲームの片付けとかせなあかんな。