検索窓
今日:59 hit、昨日:18 hit、合計:415,757 hit

26. ページ26

「大先生」



周りのザワつきが一瞬消えた後、さっきより少し控えめにだがまたざわついた。



大先生はそんな周りの様子に慣れたような顔をしながらいつも通りにへらと笑いこっちに歩いてくる。



「大先生慣れてるね」


「ん?ああ、おん。
まあ僕のこのカッコ良さがあればそらあかわい子ちゃん達に噂されることは少なくありませんからね」



「黄色い声と軽蔑の声、半々だと思うけど」




厳しいなぁと言いながら隣を歩き始めたと思えば私の髪の先をくるんと自分の指に軽く巻きつける。

大先生はこれが結構好きらしく、中学のときからよく無意識にやってきた。





「で、2年の階におるってことはシッマかゾムに用?
エスコートしてあげよか」



「あ、助かる!コネシマ先輩に用があるの」



「この僕にお任せあれ。ほら、こっちやで」



はぐれないようにと背中に自然に手を置かれた。

ナチュラルすぎてなにも言えなかったしわざわざ言うほどの下心も感じさせないさりげなさで、モテる要因がちらと見えてなんかムカつくな。蹴ってやろうか。






「猫かぶってるんだ」


「あれ?バレてらあ。」


「いやそんな落ち着いてる大先生見たことないし。ていうか一人称」


「何言うてますかぁ僕いつもこんな感じやないすか」



こうして見ると私たちといる時の大先生ってめっちゃ楽しそうにしてるんだな、と学校用の大先生を見て思った。



大先生と歩いてさらに広がった周りとの距離ですぐにコネシマ先輩のクラスへと着いた。できればもう2年生の階にはきたくない。





「シッマ〜。お嬢が来てらっしゃるで」



「あ?お嬢ってだれ…や……Aやないか!!!!!!

え!?なんや、お前からくるなんて珍しいなぁ!?!どうしたん?」




大先生の呼びかけに嫌そうに反応したコネシマ先輩がこちらを見た瞬間にパッと表情を変えて駆け寄ってくる。



完全にチワワだな。


隣でおっチワワシマやと呟いている大先生はニッコニコで、そいえばこのひとコネシマ先輩のこと大好きだったなぁと勢いよく突っ込んできたコネシマ先輩を叩きながら思った

27.→←25.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (328 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1173人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , kn , 学パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アキ(プロフ) - ミキさん» 暖かいお言葉ありがとうございます…!ぜひ最後までお付き合いください〜! (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4f5928c036 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - ひぇ〜...主人公ちゃんを応援する同級生になりたい...すっごくときめきます!!最後まで追っかけさせていただきます!体調にもお気をつけて頑張ってください! (2021年3月8日 14時) (レス) id: 35c3ea89a9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - きな粉さん» 甘々で読んでくださる皆さんをときめかせられたらいいなーっという思いで書いているのでとても嬉しいです!ありがとうございます〜! (2021年3月8日 9時) (レス) id: 4f5928c036 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉 - 遅い時間に申し訳ありませんー!この作品すっごい心臓がなんかギュンギュンする...。めっちゃ少女漫画みたいに甘々ですきです。応援してます! (2021年3月7日 0時) (レス) id: 4450df5064 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - アキさん» はっすみません、そこまで知らなかったです。わざわざ解説までありがとうございます!  最後まで絶対追っかけさせてもらいます(予言)(笑) (2021年3月4日 18時) (レス) id: 70199b7489 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アキ | 作成日時:2021年2月22日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。