2. ページ2
もうこの痛い視線にも慣れたものだ。
ショッピはその辺を歩いたら大体の女の子が二度見して見惚れるくらいには顔がいい。
運動している割には細い腰や手首、着痩せなだけでよく見るとしっかり筋肉のついた脚や腕がその良い顔にプラスでギャップというアレらしく、(そういう目で見たことがないためよく分からないが)よく一緒にいれば告白現場を見かけることも珍しくなかった。
そんなショッピといればそりゃあある程度の嫉妬の目はぶつけられるもので、
さらにはショッピが関わりのある先輩や友達はみんな揃って顔がいい。
"類は友を呼ぶ" は顔面偏差値にも有効なのかぁと独り言ちたこともある。
中学はいい人たちが多かったためか嫉妬の目を向けられても行動にうつされることはなかったけど、この様子だと教室の真ん中で机に座って既に目立っているあの陽キャ集団らへんは怖いな。
下手したらいじめに発展してしまうかもしれないから、気をつけておこう。
「A、ちゃんとうちのクラス来れたんですね」
「あのさ心配しすぎじゃない???私子供じゃなけりゃ方向音痴でもないんだけど」
「最悪電話で教室の場所説明する気でいましたわ」
そういう彼は右手にスマホをチラつかせているので、割と冗談でもないのだろう。
たしかにこの高校はマンモス校ということもあって広いが、完全に馬鹿にされている態度に口を尖らせた。
「職員室行きますか。あ、親のハンコ押せってとこあったけどちゃんと押してきたやんな」
「え?めっちゃ忘れてる」
「絶対そうやと思ったわ…貸してください。俺が親の印のとこサインしときますわ」
差し出してくる手に私の入部届けを載せる。
私は視野が狭いのか分からないけど、中学でもよくこういう書類の抜けとかがあったので、ショッピにサインしてもらってた。
先生たちもショッピの字では?と疑ってきた時もあったが(というか普通に見逃してくれてただけでバレてたと思う)、その時期はショッピがわざわざ100均で私の苗字である「松井」のハンコを買ってきてくれて私の書類に押してくれていた。
本当にショッピ様様である。実質私の親。
ちなみにそのハンコは私が持っていたら失くすからとショッピが管理していた。
やっぱり私はその頃から舐められていた気がする。
1173人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アキ(プロフ) - ミキさん» 暖かいお言葉ありがとうございます…!ぜひ最後までお付き合いください〜! (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4f5928c036 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - ひぇ〜...主人公ちゃんを応援する同級生になりたい...すっごくときめきます!!最後まで追っかけさせていただきます!体調にもお気をつけて頑張ってください! (2021年3月8日 14時) (レス) id: 35c3ea89a9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - きな粉さん» 甘々で読んでくださる皆さんをときめかせられたらいいなーっという思いで書いているのでとても嬉しいです!ありがとうございます〜! (2021年3月8日 9時) (レス) id: 4f5928c036 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉 - 遅い時間に申し訳ありませんー!この作品すっごい心臓がなんかギュンギュンする...。めっちゃ少女漫画みたいに甘々ですきです。応援してます! (2021年3月7日 0時) (レス) id: 4450df5064 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - アキさん» はっすみません、そこまで知らなかったです。わざわざ解説までありがとうございます! 最後まで絶対追っかけさせてもらいます(予言)(笑) (2021年3月4日 18時) (レス) id: 70199b7489 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アキ | 作成日時:2021年2月22日 19時