# ページ12
「おいしかった…」
「せやな!」
「焼肉なんていつぶりやったかな…」
「ほんま神ちゃん外でないんやね」
「まぁ…な…」
海の家にあった焼肉セット
ふたりで2人前をたのみ昼食とした。
そのあと
重岡は水着姿になり海に飛び込んで行った。
そんな重岡を
親のような目で見つめる神山であった。
「ほんま…泳げへん人にとって海は怖いわ」
「神ちゃぁん!少し来てやぁ!」
「えぇ…」
海の水で輝いていて綺麗なほどの笑顔を見せ
手を振る重岡の可愛さに負け
仕方なく神山は波打ち際に歩いていった。
「神ちゃん、いま濡れたらあかんもんある?」
「え、いいや?ケータイはかばんやし。」
一応服のポケットを確認した神山。
だったが、
返事をした瞬間に神山の体が浮いた。
「へぇっ……!?」
神山が海に何かが投げ入れられた音を聞いた瞬間に見たものは
海の中から見上げた重岡の笑顔と
自分には眩しすぎるほどの太陽の光だった。
「ぶはぁっ……はぁっ…びっくりしたぁっ」
「あはは、神ちゃん暑いかなって思てさ。
どうやった?」
「どうやったって…抱き抱えて投げんでもええやんかっ…はぁ〜びっくりした…」
怒ろうか考えた神山だったが、
重岡の無邪気で子供のような笑顔に魅了され
言葉が出なくなった。
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作者名:緑のシルクハット | 作成日時:2018年1月7日 18時