負けず嫌いな女の子VSぶりっこ女の子 ４

・→ ページ43

カ「せっかく制服なんだから、クレープ食べてみよ！」





制服ということをいいように使って、クレープを食べるように指示するカメラマンさん。


それぞれ好きなクレープをとって、一口食べる。





「おいしいね！」





そう言って、玄樹の顔を見ると、顔が真っ赤。


ん？





「玄樹？」





玄樹「莢ちゃん、それわざと？」





そう言われて、玄樹の手が伸びてくる。


目をつむると、口の端に手が合わせられ、拭いとられる。



玄樹は、手についたクリームをなめると、照れくさそうに笑う。





海人「え！玄樹ずるい！」





こんなに小さなことで、ちょっとした喧嘩。


可愛くて、愛おしくて。



ほほ笑む。





カ「いいね！莢ちゃんもうちょっと大人目線で、この二人のこと見てみて」





そう指示が入り、どう見たらいいかわからなくなるものの、

最上級の目で二人のことを見る。





カ「いいね！ちょっとそのまま」





撮影が進んでる最中にも、かいちゃんは、ずっと拗ねてて。





「かいちゃん、こっちきぃ？」





そう声をかけて、腕の中へと納める。と言いたいところやけど、


海ちゃんのほうが身長も体格も大きいから、
逆にうちが、海ちゃんの腕の中へと納められてる。





カ「最後の撮影は……」

・→→←海人と玄樹と、撮影

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す