負けず嫌いな女の子VSぶりっこ女の子 ４

廉の男の姿 ページ38

ドラマの撮影が終わり、急いで、雑誌の撮影へと移る。


場所をロケバスで移動している間に、衣装へと着替える。





光「着替えたら、そのまま撮影場所に行くよ。


　もう、廉もいると思うから」





「分かった。なぁ、今回の服にリストバンドついてないねんけど」





光「なんか、リストバンドなしって言う要望があったんやけど」





「え、リストバンドないと無理やねん。ええよな？


　この傷のことファンの人が知ったら引くし」





光「ならええよ。うちから、スタイリストさんに伝えとく」





「ありがとう」





リストバンドを素早くつけて、ロケバスを降りる。



スタジオへ着くともう、廉は個人の撮影を終えていて。




急いで廉の元へと走り、撮影を開始する。

注意、カメラマンさん＝カ





カ「廉くん、莢ちゃんに壁どんしてみて？」





廉「こうっすか？」





カ「いいね！！」





カ「莢ちゃんはそこで、大人の雰囲気出してみて？」





カ「やばい！いいよ」





カメラマンさんのそんな掛け声とともに、撮影は終わりへと近づいていく。





カ「廉くんの莢ちゃんもうちょっと近づいて……


　おでことおでこくっつけてみて！」





「ん？こう？」





さすがに恋愛対象はないと言っても、この距離は近すぎる。


目と目があって、一緒にほほ笑む。



この瞬間をカメラマンさんは逃さなかった。

・→→←世界一×一般人×クラスメイト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す