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第4話 ページ36

◆side:中間淳太





おかしい。
明らかに、何かおかしい。


淳「おーい、照史ー。」

照「・・・・・・、ん、なに?」

淳「いや、そろそろ出掛ける準備するぞ?」

照「はーい。」


それは、ここ最近の照史の全てや。
行動も、言動も。

桐山照史は≪管狐≫という妖怪や。
とはいえ、普段は和装というか着物を着てる普通の人間の姿。
本来の姿は胴が異様に長い狐で、尾は一本。
・・・の、はず、たぶん。


(犬神事件の時から、気になってはいたけど・・・)


犬神事件とは。
少し前に起きた、ふたりの高校生が死亡した事件。
俺も多少の被害を被ったものの、どうにか事件は収束した。
その高校生達も、今は≪犬神≫と≪白稚児≫として、第二の人生を送っている。

ただ、気になった事がひとつ。
それは、≪管狐≫であるはずの照史の尾が、何故か四本になっていたこと。
幻術やない、実体はあった。

管狐の尾は、本来なら一本や。
尾裂狐という妖怪なら、尾が二本。
九尾狐は、その名の通り尾が九本ある。

でも、四尾の狐妖怪なんて聞いたことない。
そもそもホンマに、照史は≪管狐≫なんやろうか?


(アカン、めっちゃ気になるやんか・・・)


一緒に暮らして10年以上。
今なお知らへんその秘密が、気になって仕方がない。

さて、どうするか・・・

お狐様と裁判所→←犬神と白稚児 Epilogue



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作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月20日 19時

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