犬神と白稚児 ページ34
◆
崇｢へぇー犬神・・・相変わらず、とんでもない事に巻き込まれてるなぁ。｣
淳｢今回ばかりは死ぬかと思ったわ・・・｣
翌々日。
俺はハマちゃんに、今回の事件の顛末を語った。
ハマちゃんこと�霤朕鰺気蓮�俺の職場である喫茶店【WEST】の従業員仲間。
そして、数少ない俺の友達でもある。
その喫茶店の仕事を、俺は疲労と諸々の理由で翌日も休んだ。
店長さんには流石に心配された。
崇｢それで結局、ふたりはどうなったん？｣
淳｢あぁ、その件なら・・・｣
智｢おーい淳太くーん！｣
淳｢おぉ神山くん、今日も元気そうやね。｣
智｢もちろん！｣
噂をすれば何とやら、や。
崇｢この子が神山くん？｣
淳｢そう。犬神の≪白稚児≫になったんや。｣
白稚児。
昔の絵には、犬神とセットで描かれる事が多い。
一説には犬神の家来、弟子で、犬神の命令には何でも従うとある。
また一説には、犬に噛み殺された子どもがなる妖怪、とも言われてる。
何であれ、や。
重岡くんから離れたくないと喚いた神山くんが、半ば強引に白稚児になった。
・・・流石に、重岡くんに対して献身的過ぎやないかな。
崇｢はじめまして白稚児くん、神山くん。淳太の友達の�霤朕鰺気任后�｣
智｢あ、どうもご丁寧に・・・神山智洋です。高校２年生・・・や、ないんやった。白稚児です、よろしくお願いします。｣
崇｢ん、よろしくな！｣
ボーッとしてる間に、気付いたら自己紹介が終わってた。
いっつも思うけど、ハマちゃんの受け入れる速度ハンパないな。
崇｢・・・それで、その犬神くんは何処におるん？｣
智｢あ、僕の後ろです。｣
崇｢後ろ？ あ、おった。｣
大｢あの、その・・・重岡大毅、です・・・｣
崇｢キミが犬神くんか。重岡くんな。オレは�霤朕鰺機� よろしくな！｣
大｢あの、えっと・・・よろしく・・・｣
≪犬神≫重岡大毅。
≪白稚児≫神山智洋。
いろいろあって、だいぶ遠回りはしたみたいやけど。
ふたりはどうにか、仲直り出来た。
(それにしても・・・)
犬神を作ろうとした目的。
そして、それを実行した人間。
それは一体、誰か。
もう少し、警戒が必要かもしれんな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
