ヴィランズのお手伝いさん【ヴィランズ手下】 (ページ28)

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-9年前-

小学二年生だった俺は両親と３人で暮らしていた

貴方｢父さん！
また射的教えて！｣

｢あぁ、いいぞ｣

父の裕文

｢怪我をしないようにね｣

貴方｢分かってるよ！｣

母の明日香

俺らの生活は変わりなく幸せで、優しい両親と暮らしていることが何よりの幸福と感じていた

そんな幸せが崩れるなんて知らなかった

学校から帰ってきた俺が見たのは血の海の中に倒れる両親の姿だ

近所の人が警察を呼んでくれた

胸を刺されて即死だったそうだ

俺は引き取り手がいなかった

雅人の家が引き取ると言っていたけど、結局施設送り

でも俺は何とかして施設を抜け出し、中学生なのに高校生と偽ってバイトして、一人暮らしを始めた

三人で囲んでいた食卓も一人だ

たまに雅人の家族が家に呼んでくれていたけど、なんだか違った

三人で囲んでいた食卓が懐かしくなって、泣きそうになるから断る事も多くなった

俺の心にはポッカリと穴が空いたみたいだった

犯人は、未だ捕まっていない

犯人が憎くてたまらない

殺してしまいたい

いつかこの手で

必ず殺してやる

絶対に