3年A組＿＿愛され美少女の話＿＿＿ (ページ25)

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♪ｼﾝﾆｭｳｼｬﾊｯｾｲ、ｼﾝﾆｭｳｼｬﾊｯｾｲ

柊は顔を上げた。

そして、冷たい顔に戻った。

柊「警察の皆さん言ったはずですよ。

次の指示を出すまで待っていてください、と。

大人しくしていなければ、生徒達の命は保証しない、と。

…いいでしょう、そちらがその気なら…

最初の犠牲者はお前だ＿＿＿」

『……！？』

涼音「蓮…！」

柊は蓮を掴んだ。

そして、蓮を気絶させた。

『…先生…？

辞めてよ…！』

Aは翔の手を振りほどいた。

柊は蓮の上に跨り、ナイフを取り出した。

『先生！！！！

お願い辞めて！！！！！！！』

翔「A！」

Aは、二人の元に行こうとしたが甲斐が止めた。

『隼人！離して！』

甲斐「ダメだっ！お前だけは死なせる訳にはいかねぇ！」

柊は、ナイフを振り上げた。

『…やだっ！』

ｸﾞｻｯ

蓮にナイフが刺さると同時に、

甲斐はAを抱き締めた。

涼音「…ウソでしょ…」

涼音が蓮に駆け寄って泣き叫ぶ。

『ウソ…だ……

先生が…蓮を……殺した…？』

翔「A…」

『嘘だ…嘘だ嘘だ！』

Aは頭を抱えて、座り込んだ。

Aの脳裏に過去の最悪の光景が浮かぶ。

『ﾊｧｯ、ﾊｧﾊｧ、ｹﾎｯｹﾎｯ』

Aはだんだん呼吸がしづらくなって過呼吸状態になっていた。

諏訪「A？どうしたの？」

甲斐「A…？」

賢「おい！

大丈夫だから、落ち着け」

賢がAの背中を摩る。

甲斐「殺したのかよ…

本当に殺したのかって聞いてんだよ！おい！」

柊は甲斐の問い掛けを無視して、服の襟を持ち上げた。

柊「これで、大人しくして貰えますか？

それともまだ、死人を増やしますか…？」

Aは、少し落ち着いたようだった。

賢「A…大丈夫か」

『…うん、ごめんね。ありがとう』

柊「今日の授業は、これで終わりだ。

お疲れ様。」

柊はドアの方に向かった。

柊「茅野、ノートパソコン持ってこい」

柊とさくらが教室を出ていった。