#＿018 ページ18
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窓の外はもう暗くなっていた。
外にはテレビ局の取材を受ける武智達の姿があった。
賢「武智の奴何か楽しそうじゃね？」
海斗「あいつの事だから100%話もってるよ」
兵頭「警察も多いし
何か注目されてんなぁ、俺」
翔「お前じゃなくてこの状況がだろ」
兵頭「俺じゃないかぁ」
『…………』
柊が教室に入ってきた。
柊「どう？考えは纏まった？」
柊はさくらの机に手を着いた。
さくら「もうちょっと……」
柊「間違えたら誰か死ぬんだ。
答えたくない気持ちは分かる。
でも、もう八時まで時間が無い。」
柊は教卓に戻った。
柊「答えられなきゃこの教室ごと木っ端微塵だぞ」
さくらは黙った。
香帆「さっきの言えばいいんじゃない？」
諏訪「あれでいいと思うけど」
涼音「私も」
さくら「……」
甲斐「さっさと言えよ！」
甲斐は目の前の机を蹴飛ばした。
さくら「…景山澪奈は、
今年の全国大会でドーピングした事がバレて
自 殺した」
『…！(さくら…)』
柊「それがお前の答えか？」
さくら「……」
柊「それでいいんだな？」
甲斐「しつけぇな！
いいに決まってん…」
柊「茅野に聞いてんだぁ！」
柊が大声で叫んだ。
甲斐は固まった。
柊「お前が…景山の何を見て、
何を見ていなかったのか、よく考えるんだ」
さくら「今さら、何か言った所で
澪奈は帰ってきません」
柊「確かに景山を失った過去は変わらない。
でも、これからのお前を変えることは出来る。
自分自身で考えて、答えを出すんだ」
柊はさくらを見つめていた。
香帆「あのさぁ、
何か二人の世界に入ってるけど
もう答えは出てるから。
澪奈は水泳界のプレッシャーに押されてドーピングに＿＿」
さくら「違う！
…澪奈が自 殺したのは
そんな理由じゃない！」
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作者名：ちょこみんと。 | 作成日時：2019年3月2日 19時
