嘘つき JW青×赤

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赤side
　最後なんて知らんかった。


　本真にこれで最後なんや。


　泣き出しそうなのを必死にこらえた……



　はずやったのに、


赤「何で……？」


　後ろから回される手。


青「…ごめん、」


赤「離して下さい！」


青「ごめん、、」


　二回目の謝罪。


　手は全然離してくれへんのに。


　やめてや、そんなことせんでや。


青「んんっ、」


　最後の糸が切れる音がした、


赤「ん、、」


青「最低やって分かってる。
……でもごめん、、好きなんよ、」


赤「ううっ、、」


　後ろにいた藤井さんの胸に顔を押し当てて初めて藤井さんの前で涙を流した。









青「本真にごめん……」


赤「もう聞き飽きた。
最後なんやから笑ってや？」


青「ん、ありがとう」


赤「じゃあ奥さん待ってるで？」


青「うん、じゃあ」


赤「ん、じゃあね。」


　気持ちを通わせれたのは昨日だけ。


　今日からはまた普通の一日が始まる。


赤「うっ、、ひっ、、」


　離れていく後ろ姿。


　無理。


　昨日だけなんて嫌や。


赤「ふじっ」


女「流星！！ここにおったん？」


青「な、何で？」


女「何でってもぉ、最後はあのビジネスホテルに泊まるって言ったやん！」


　若い女の人と小さい子供。


　そっか、藤井さんには家族がおるから。


　首に残る一番紅い跡。


　彼にとっては過ちの印。


少し、いや、これが消えたら忘れるから、、




　せめて今だけは好きでいさせて…、



　 ーFinー

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