嘘つき JW青×赤

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緑sied
　あの時の言動からして、しげは藤井さんが好きなんやと思う。


桃「神ちゃん、どうやった?
仲直りできた？」


緑「おかげさまで。
昨日はありがとうな。」


桃「ううん、全然。」


　ずるいな俺、しげがのんちゃんを好きじゃなくて安心してる。


桃「ん、どした？」


緑「んーん、何もない。またな。」


　好きな人の幸せを願えないなんて、どんだけだめ人間なんやろ。





赤「神ちゃん、帰ろう？」


緑「ごめん、今日委員会やった。
あっ、帰るまえにこれ買っといてくれへん？」


赤「えっ、わ、分かった。」


　夜ご飯の材料のメモを渡して玄関に向かわせる。


　委員会の話は嘘。


　今日は少し藤井さんと話がしたかったから。






青「あれっ、神山さん。一人？」


緑「今日しげ来るの遅いから少し話しません？」


　藤井さんを部屋にあげ、今日はしげではなく、俺の部屋に通す。


青「神山さんとちゃんと話すの初めてですね！」


緑「今日は恋愛相談がしたくて…。」


青「ええなぁ、青春や。」


緑「参考までに藤井さんと奥さんとのなれそめでも。」


青「えっ、俺の話でええの？」


緑「はい、ぜひ。」


青「ん〜、俺の高校時代の恋人が亡くなった時に精神が病んでもうて、そこで出会ったのが今の奥さんなんよ。」


緑「えぇ、そうなんですか！」


青「そ、だから奥さんには感謝してもしきれないんよね。」


緑「奥さんの事大好きなんですね。だれよりも」


青「………うん。」


　少し目線が泳ぐ。


　ビンゴやな。


緑「もしかして、今奥さんよりも思ってる人がいるんですか？」


青「えっ、」


緑「顔に書いてますよ。」

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