恋を知らない君に、僕が恋を教えよう。【無性愛者と幼馴染の恋物語】

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「なぁなぁ、さだこって絶対に語尾に、ねっ？って言うねんで？笑」









四時間目の古典の時間、次がご飯やからって単純な理由でハイテンションなって、先生いじりをし始めた重。









一回目の初めての授業の時に、真っ白な服そうで、めっちゃ長い黒髪やったって理由だけで、さだこ呼ばわりされてる気の毒な先生や。









その特徴的な喋り方を、さだこが話す度に繰り返してバカ笑いしよる重と、隣の望。









そんな同じことの繰り返しして何がおもろいねん、とか思いながら、その二人を無視してその先に見える黒板を必死に写す。









まぁ、そんなんしながら、ちらちら重の横顔とか見てもうてるんやけどな。









いちいち可愛いねん、しゃあないやん。









「なぁ小瀧、あれ見てや、さだこの指」









「うわっ笑、めっちゃさだこ感出てる笑」









「やろ〜？笑」









ほんましょうもな、ちょっと呆れて重から少し視線を外すと、ケラケラ笑うてる重をじっと見つめる目を見つけた。









あ、例の白川さんや。









めっちゃ可愛いくて、積極的で、明るくて、男子人気一番の女子。









そんな白川さん、重のこと狙ってんねんて。









いずれ告白されるやろな。








正直な俺の気持ちとしては、白川さんはただの邪魔者、普通にウザいわ。









でもとりあえず、俺のしなあかんことは重を守ってやること、困らせんこと、それに尽きるから。









それにどうせ、フって終わりやし。









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