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ギリギリ間に合う時間に待ち合わせの駅に着くと、携帯を取り出し連絡をした。
久しぶりに同世代の男とプライベートで飲むような気がする。
結婚してからは地元の友人とも結婚式くらいでしか会わなくなったし、雅紀とだって仕事の帰りに軽く行くくらいで。
結局は仕事の話になるわけだから、プライベートという感じはしない。
しかもまるっきり知り合ったばかりの人が相手となれば、ますます新鮮さを覚える。
「お待たせしました！」
会社のメールを携帯でチェックしていると、正面から彼が小走りでやってきた。
冬物のコートに身を包んで、身体の小ささを感じさせない、丈の合ったスーツを着ていた。
やっぱり、何度見ても観察したくなる。
俺いま絶対、瞳孔が開いてるはず。
「櫻井さん…？」
「あっ、すみません！ぼーっとしてました…」
「大丈夫ですか？調子悪いとか…」
「いや、そんなことはないです！めっちゃ元気です！！」
身ぶり手振りで全否定すると、挙動が面白かったのか、くすくすと笑い始めた。
この人、目元がかわいいよな…とまた見とれていると、大野さんは困ったように俺の顔をうかがった。
「すみません、行きましょう」
これ以上見ていてはただの変態と化してしまうため、わざと見ないように目を反らすと、目的の店へと足を早めた。
「それでうちの利益が全然出なくて。建て直しにこないだお願いした商品とコラボさせていただいたんですよ」
「なるほど…おかげさまで売れ行き好調ですし、いい関係が築けて感謝してます」
「いやいや、こちらこそ！頭上がらないですよほんと」
結局取引先同士が会食すれば互いの仕事の話になるわけで。
なんかこれじゃ仕事の延長だなぁと思いつつ、話す分には苦ではないし、大野さんも楽しそうだからよかった。
「でね、部長が僕の考案したデザインが良いって買ってくれて…」
「大野さん」
「はい？」
お酒が入ると結構お喋りになるようで、せっかくのプライベートでの会食、しかも同い年の男二人だし、それを逆手にとることにした。
「大野さんって彼女とかいるんですか？」
「えっ！？なんですか突然…」
「いや、そういう話もしたいじゃないですか。仕事の話は無しでって仰ってましたし」
「あー…まあ、そうか…」
特に嫌な反応ではなさそうだ。
俺がラフに話そうとネクタイを緩めると、それを見て彼も同じ動作をした。
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京(プロフ) - 碧央。さん» 碧央さん、ありがとうございます！詳細な感想までいただけて…本当に本当に嬉しいです！！まだまだ書き続けたいと思いますので、今しばらくお待ちいただければと思います！ (2021年1月24日 1時) (
レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - ゆうきさん» ゆうきさん、ありがとうございます！！細かく読んでいただけて大変嬉しく思います。続編はもう少々お待ちくださいませ！ (2021年1月24日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - butazch715413さん» ありがとうございます、そう仰っていただけて本当に励みになります！続編は書く方向で進めますのでもうしばらくお待ちくださいませ。 (2021年1月24日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
碧央。(プロフ) - 初めまして。毎日読みに来るのが楽しみで続きが気になって仕方ないほどにとても好きな物語でした。切なく胸が痛くなる場面や、ドキドキして高鳴り、にやけてしまう程ラブラブな場面、とても楽しませていただきました！続編読みたいです！お願いします！ (2021年1月23日 23時) (レス) id: c1ed4221ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 京さん、初めまして。京さんの描く色っぽくて魅力たっぷりな大野さんが大好きです。お話の更新をいつも心待ちにしておりました。このお話の続編、是非是非お願い致します！楽しみにしております！ (2021年1月22日 11時) (レス) id: 096605d473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2021年1月3日 1時
