攻撃始めるトリプルフェイスとスナイパー、加勢するジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

約束 ページ28

「A、何でここに居るんだ」

コナン君を庇うようにして立ちはだかる私に兄は分かりやすく顔をしかめる

『お兄ちゃん、話をしよう』

兄が向けていた銃口を下ろし、鋭い瞳が絡む

周りの精鋭部隊に成り行きを見守られながら言葉を紡いだ

『まず最初に。ありきたりでありふれた言葉だけど、私をここまで育ててくれてありがとう。貴方の妹で本当に良かった

両親の件についてはお兄ちゃんの事恨んだり憎んだりなんて感情さらさら無い

不謹慎だけど事故にあったあの日、お父さんとお母さんは一緒に死ぬ事が出来て幸せだったんじゃないかな。少なくとも私はそう思うようにしてる

＿私がお兄ちゃんに対する裏切りは、組織に干渉する事だって言ってたよね

そして裏切りに値する制裁は一緒に死ぬか？って』

風に揺れる兄と私の長い髪、二人だけの空間を造り上げる

過去には戻っちゃいけない

幸せだったあの頃には戻れない

私は兄を裏切った。そしてそれに対する制裁を

『お兄ちゃん、あの時の約束、今果たそう』

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