攻撃始めるトリプルフェイスとスナイパー、加勢するジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

思う ページ3

コナンside





「彼女、本当にこれで良かったのかしら」

Aさんが帰った後二人で今後の話し合いをもうけた

「組織壊滅の事か？それなら問題無いだろ

ジンが俺らにとって脅威であろうとAさんにとっては一人の家族だ

壊滅を目指す事が家族を失うと分かっていて言葉にするのはかなり覚悟の上だ。簡単に口に出来る事じゃねぇよ」

机から無造作に置かれていたリモコンを手にしテレビを点ける

昼ドラ、ニュース、バラエティ、ドキュメンタリー

どれも興味をひく番組は無いが、点けっぱなしにしてれば話す際に気を張る必要はないだろう

「それに灰原だって何も言わなかったじゃないか」

「そうね。私は前彼女とジンが兄妹であろうが関係無いって言ったけど、組織側じゃなくとも長年一緒に居るからどっちを選ぶかなんて決まってたようなものなのにね

それでも私達と組織の壊滅を目指した彼女になんて声をかけたらいいか分からなかった」

珍しく塩らしくなって一点を見つめている

「大切な人をこれ以上失うのは嫌よ」

灰原の言いたい事は理解できる

自分を助けようとして命を落としてしまった姉の時みたいな思いをしたくないんだろう

「...でも。私と吉田さんを助けてくれた時、彼女の顔を見て酷く安心した自分がいたの。だから信じたいと感じたのよ」

Aさんには不思議な力がある

本人は気付いてないだろうけど、惹かれる何かを持っている

「Aさんは俺らを守りたいって思ってくれた

そんな人の切羽詰まって弱った姿を初めて見たんだ

手を差し伸べたい気持ちはあって当然だろ」

あの人が例えイバラの道を選んだとしても

一人じゃない事を教えてあげたい

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