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宣戦布告は紅茶を飲みながら ページ15

『私からも一ついいですか?』

「ええ、どうぞ」

『...安室さんて、何で組織に入ろうと思ったんですか?』

ずっと疑問に思ってた

組織の人間の筈なのにポアロで働いてる意味も分からない

「その質問には答えかねます」

『...そうですか』

それなら別にいい。人間、言いたくない事の一つや二つはあるだろうし

「...ですが」

『はい?』

「いつか、Aさんに話す時が来たら。その時は聞いてくれますか」

少し悲しそうな顔をしたのはバーボンでも安室透でもないような気がした

誰なのかと問われれば答えられないが

『私なんかで良ければ』

安室さん...いや、バーボンだって私の話を聴いてくれた

私で力になれるなら喜んで引き受ける

...それに

『私の勝手な解釈で申し訳ないですけど、貴方に組織であるこの世界は似合いませんよ』

これはバーボンとして会った時にふと思った。自ら志願してこの世界に入ったのだろうかと

「...ははっ、そんな風に言われたの初めてですね」

目を伏せ前髪が顔にかかって表情が見えなくなる

少ししてから顔をあげると

「やっぱり、貴女の事が好きです」

と変な事を口走るから思いっきり眉をひそめた

『暑さでやられました?病院行きます?』

「冗談なんかじゃないですけどね...」

フッといつもの貼り付けたような笑みとは違う笑った顔に少しだけドキッとした

「にしても第三者の介入、か...もし本当なら」

バーボンが急に立ち上がると私の所で足を止め白い手袋を片方だけ外した

そしてその白手袋を私の頬へと当ててくる

「相手の顔に白手袋を当てるのは宣戦布告の意味があるんです

_僕と勝負しませんか?」

『勝負、ですか?』

窓から入る夏の太陽の日差しで彼の綺麗な髪や瞳がより輝いている

「貴女がどちらに転ぶかは成り行きを見守るだけですが...貴女はいつか必ず助けを求める

僕だけじゃない。小さな探偵や憎きFBIにもね」

どういう事だ?話が全く読めないのだが

『...それを受けたら、私は助けを必要とせず自分一人でどうにか納めるという事ですね?』

バーボンが持ちかけてきた話だ。恐らく組織に関係あるなら他の人を巻き込んででも助けを求める事はしない

彼が、私は助けを必要とするにかけるなら私は誰の助けも求めない

私と兄にハッピーエンドは待っていない

『...その勝負、のります』

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リンドウ - 残夏さん» 拝見していただきありがとうございます!更新遅くてすみません。応援を糧に頑張ります! (2018年10月22日 22時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
残夏(プロフ) - 更新通知に飛んできました。ひそかに拝見してます。無理せず頑張ってください!応援してます。 (2018年10月22日 22時) (レス) id: cd46bf9635 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - 坂竹会長さん» すみません、更新遅くなってしまって。シリアス多目になるかもですが頑張ります! (2018年10月14日 12時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 気づいたら続編きてて。おどろきもものきビックリですよ←意味わかんねぇ。更新頑張ってください。 失礼しました_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - berry merryさん» ありがとうございます!これから重くなっていきますが、話の流れはブレないよう頑張ります!! (2018年10月14日 6時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンドウ | 作成日時:2018年10月13日 9時

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