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サイコパス ページ2

遂に壁際まで追い詰められ、背中が壁についた時は『ひっ』と声を上げてしまった

『何をしに来たんですか』

「んー...そうですね。忘れ物?」

はっ...?忘れ物?この人のものなんてある筈無いのに

『待っ、...本当に!待って、下さい』

必死の懇願も虚しく両腕をいとも簡単に頭上で張り付けられる

しかも相手は片手だけでだ

「貴女も何か隠してる事ありますよね?」

何が、?何の話をしてるの?

『何も知りません』

「...そうですか。それなら、無理矢理でも吐いてもらいますよ」

目の前の男が綺麗過ぎる笑みを浮かべて空いたもう片方の手で私の顎を持ち上げる

正直ゾッとした。全身から血の気が引くのが分かる

そのままゆっくりと彼の整った顔が近付いて来る

本当に何なの、情報なんて持って無いのに

寧ろそっちの方が詳しいんじゃないの

どんどん近付いて来る顔に焦りが募る

『や...、やめ』







「お触り禁止よ、バーボン?」

ジャキッと音がした方へ目を向けるとベルモットさんがバーボンの頭に銃口を押し付けていた

『っ、ベルモットさん!』

バーボンが縛る手を緩めたのを見逃さず、彼の元から逃げてベルモットさんの後ろへと隠れた

「おかしいですね?鍵は掛けた筈なのに」

「彼女の部屋はキーさえあれば外からも開けられる仕組みなの」

そう私の部屋は外からも内側からも鍵を掛けられる、唯一鍵の意味をなさない部屋なのである

よくやったぞ鍵の意味をなさない私の部屋

「よくここに僕が居ること分かりましたね?」

「だって車に戻っても居ないから家に入ったら二階から音がして一つずつ確かめたのよ」

「それは残念。折角良いところだったのに」

バーボンがくるりと向きを変え私を見ると妖しい笑みを浮かべた

『全然!!そんな事無いです』

あってたまるかそんなの

取り合えずベルモットさんが来てくれたおかげで助かった

今更いい日なんて送れねぇ→←虚像



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リンドウ - 残夏さん» 拝見していただきありがとうございます!更新遅くてすみません。応援を糧に頑張ります! (2018年10月22日 22時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
残夏(プロフ) - 更新通知に飛んできました。ひそかに拝見してます。無理せず頑張ってください!応援してます。 (2018年10月22日 22時) (レス) id: cd46bf9635 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - 坂竹会長さん» すみません、更新遅くなってしまって。シリアス多目になるかもですが頑張ります! (2018年10月14日 12時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 気づいたら続編きてて。おどろきもものきビックリですよ←意味わかんねぇ。更新頑張ってください。 失礼しました_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - berry merryさん» ありがとうございます!これから重くなっていきますが、話の流れはブレないよう頑張ります!! (2018年10月14日 6時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンドウ | 作成日時:2018年10月13日 9時

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