透明な君と【Fischer's】 (ページ10)

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じゅうページ10

ﾓﾄｷ「うわ！すごい沢山！」
Aさんが作ってきてくれたサンドイッチ

貴「男の人ってどのくらい食べるのかわからなくて、いっぱいになっちゃった」
恥ずかしそうに笑うAさんを見て今週も癒される

ﾓﾄｷ「めっちゃ美味そう！食べていい？」
にこっと笑って頷いたのを確認してから

それを口に運ぶと予想以上に美味しくて
思わず笑みがこぼれる

ﾓﾄｷ「うんま！」
貴「よかった、好きなだけ食べてね」

そう言って楽しそうに俺を眺めてる
貴「ふふ、本当に動画で見た通りの食べ方なんだね」

Aさんに見られるのはメンバーや
視聴者に見られてるのとは比べ物にならないほど恥ずかしい

ﾓﾄｷ「意識してるわけじゃないんだけどこうなっちゃう」
貴「面白いね」

くすくすと笑うAさん
理由がなんであれこの笑顔が見れるのは嬉しい

ﾓﾄｷ「Aさんは兄弟とかいるの？」
貴「うん、姉が1人」

Aさんのことをもっと知りたいという思いで言うと
少しだけ複雑な表情をした

ﾓﾄｷ「Aさんの話も聞かせて欲しい」
そう言うと少し考えてから困った顔をして

貴「私、自分のこと話すの苦手なんだ」
質問してくれたら答えれると思うんだけどね、って

だから自分のことを話すのが苦手な理由について聞くと
こう答えてくれた

貴「両親は話を聞いてくれるタイプじゃなくて、姉が優秀だったからいつも見習いなさいって怒られてばかりだったから、人の顔色を伺うようになって、聞き役になることにしたの」

聞いているだけでみんな喜んでくれるし
それで自分が守れるから話せなくなっちゃったの

って過去の話も混じえて教えてくれた
ﾓﾄｷ「そっか、でも俺はAさんの話ちゃんと聞くから安心して話してね！」

そう言うとAさんの頬が緩んで
優しい笑顔で頷いてくれた