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kazuma 2 ページ7

壱「こっちに持ってきてくれへん?」





そう言われたけど浮島に辿り着くにはプールの中に入らなければならない






見た所プールは胸の下あたりまで水が張っているようだから膝下丈のスカートの私には無理がある







…取りに来てくれればいいのに






そんなことを思いつつも目の前の彼に近づきたいという衝動に駆られ、誰かに託すという選択肢は捨てた









仕方ない、いっそプールに入ってしまおう




サンダルを脱いで足先を水に浸けた時







壱「ふはっ、そこまでせんでええよ」







あ、笑った





目を細めて悪戯っぽく笑う彼はさっきのミステリアスな感じとは違う可愛さがあった








壱「海青、連れてきてやって」





海「はーい。 ほら、乗って?」







あ、さっきプールに飛び込んでた人だ





海青さんは私をビニールの板に乗せてくれて、濡れないように浮島まで連れて行ってくれた







海「到着ー」




「ありがとうございました」







お礼を言って上がろうとすると上から腕が伸びてきた




壱「掴まって?」




優しい声に吸い込まれるように彼の手を掴んで




そのままぐいっと引っ張られ気づけば彼の腕の中








心臓がドキドキうるさい




香水の香りに包まれて、それが心拍数を加速させる









体が離れて顔が見えると綺麗な顔が思ったより近くにあって思わず俯く







壱「なあ、こっちみて」






カズマさんの両手で頰を包まれて、そのまま上を向かされるからもう心臓は爆発寸前









「あ、あの…ブレスレット…」




このままだと心臓がもたないので早くブレスレットを返して帰ろうとしたけど彼は離してくれない








壱「それあげる」






「でもこれカズマさんのじゃ…」






壱「俺の名前知ってんの?」






「いや、さっき連れてきてくれた黒服の人が貴方のことそう呼んでたから…」








壱「ああ、そういうことか アンタの名前は?」






「Aです」






壱「A、これからよろしくな」







そういって口角を上げた彼はこの場にいる誰よりも魅力的で、私はすっかり壱馬さんに引き込まれてしまった

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設定タグ:therampage , 藤原樹 , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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krk(プロフ) - はじめまして!いっちゃん、壱馬くん最高すぎます!!!北ちゃんも楽しみにしてます(*^^*) (2019年8月31日 4時) (レス) id: 203c39d9ec (このIDを非表示/違反報告)
ぐーりん(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみに見させて頂いてます♪また、壱馬君のお話が見たいです!更新いつも楽しみにしています^_^更新頑張ってください (2019年8月26日 1時) (レス) id: 28842cd990 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 樹の話や壱馬の話など全部最高です!翔平や北ちゃんの話もみてみたいです! (2019年8月22日 22時) (レス) id: cc2901e95d (このIDを非表示/違反報告)
ほくぶー(プロフ) - 樹のやばいです!!笑笑北人のも見てみたいです!! (2019年8月20日 11時) (レス) id: c26ab928bd (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 華さん» ありがとうございます〜!そう言って頂けて嬉しいです^ ^ (2019年8月10日 22時) (レス) id: 9045aa3859 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るな | 作成日時:2019年7月18日 1時

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