welcome 2 paradise

riku 2 ページ18

「あ、あの…ほんとにごめんなさい！」




とりあえず全力で謝るしかない！そして速攻で逃げよう





そう考えていたら





陸「ふふっ、君 コントロール無さすぎじゃない？」





厳つそうな見た目からは想像出来ないようなひまわりみたいなキラキラ笑顔をみせた






「えっ、」





思わず気の抜けた声が出てしまった








陸「ちょっと待ってて、そっち行くね」





そう言った彼は 翔平〜あっち連れてってーなんて言って運ばれてきた






濡れないように小さくなってこちらに来る様子はなんだか大型犬みたいで可愛い







陸「よっと、君 名前は？」






「Aです」





陸「Aちゃん！陸です、よろしくね？」







そう言って頭をポンと撫でてくる









なんだこれ…なんか落ち着くかも









陸「あっちでなんか飲もうか！」






大きな手で腕を引かれ、バーカウンターへと向かう






手あったかい…








2人で同じグラスのシャンパンを頼んで





陸「乾杯」




カンっとグラスを合わせた






陸「そういえばどうやってここまで来たの？」






「本当はテラスに行こうとしてたんですけど、道に迷っちゃって…前歩いてた人に着いてきたらここに辿り着きました」








すると陸さんは驚いた顔をして






陸「え！ここ普通の人はGPSに引っかかって入れないはずなのに、よく来れたね！」






「え、うそ、もしかして私此処にいちゃまずいやつですか？」







陸「んー？いいのいいの、俺のって言えば大丈夫だから」






首を傾げてニコッと微笑んだ陸さんはどこかの運動部のエースですか？という程爽やかで、正直このクラブにいるのが不思議なくらいだ







「そうなんですね…」






陸「まあこの誤作動が無かったらAちゃんにも会えてなかったからね！結果オーライだよ」









また頭をポンと撫でられて微笑まれて






私の胸が高鳴ったのは気のせいではないはず

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