君だけを見つめてる ページ23
道枝side
『たこ焼き味のハッピーターン？』
花「そうそう、どうしてもそれが食べたいからって頼まれたの」
まだ文化祭デートの余韻に浸っていたいところやけど、ZIPの生放送に向けて切り替えないと。
終わったらそのまま大阪に向かうから、Aちゃんはお土産をリサーチ中。
花「あれから大翔、駿佑くんみたいに背を伸ばしたいって頑張ってるよ」
『えっ！可愛い…』
花「ちょっと前までは''花ちゃんみたいな天才になる！''って言ってたのに…笑
すっかり道枝担になっちゃって」
''どんな大人になるのかなぁ''とAちゃんが微笑んだとき、やや乱暴に楽屋のドアがノックされた。
今日は瀬戸さんは別行動、そもそもノックなんてせぇへんからスタッフさんかな。慌ててAちゃんと距離を取って目をやると。
『あ、…』
''駿佑くん♡また会えて嬉しいです！きゃっ♡''
前にラヴィットで共演した橋本さんが立っていた。
橋本「駿佑くん、今日こそ連絡先交換してくれますか？」
『は？あの、名前』
橋本「みっちーより特別感があっていいじゃないですか！…その人もそう呼んでるし」
後半は地を這うような低い声になって、睨まれたAちゃんは気まずそうに俯いてしまう。
Aちゃんにこんな顔をさせる人は誰であろうと許さない。
『連絡先とか教えるつもりないんで。
橋本さんも、アイドルなら自覚を持って行動した方がええと思いますよ』
橋本「え〜！照れなくてもいいんですよ！
そういうところも好きですけど♡」
イラッとして冷たい態度になった俺を気にする様子もなく、''また後でね！''と去っていった。
『一緒にZIP出るんや…えぇ』
花「……ごめん、ちょっと橋本さん苦手かも」
本当に言いにくそうに、絞り出すように呟くAちゃん。
ラヴィットのとき、廊下で会って嫌な気持ちになってしまったらしい。
苦手なんは俺も同じ。
『俺のこと駿佑くんって呼ぶんはAちゃんだけがいい…』
まだ鳥肌が立ってる。
Aちゃんに名前を呼ばれると、それだけで幸せな気持ちに満たされて、''大好き''って気持ちが溢れるのに。
花「っ…」
『大丈夫？
辛かったら俺に寄っかかってな？』
俺が頭を抱えたとき、Aちゃんが辛そうに腰に手を当てた。昨日めっちゃ歩いたからな…
花「ありがとう…」
どうか、何事もなく生放送が終わりますように。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 289人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
L(プロフ) - りんさん» そう言っていただけて嬉しいです😭これからもよろしくお願いします！ (12月22日 23時) (
レス) id: 35b5c99a6e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 更新再開してくださりありがとうございます！本当にうれしいです💕 (12月22日 21時) (レス) id: a098b86f7b (このIDを非表示/違反報告)
L(プロフ) - 胡桃さん» ありがとうございます！これからも応援してくださったら嬉しいです🙌🏻💕 (12月22日 16時) (レス) id: 35b5c99a6e (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - 更新嬉しいです！ありがとうございます！！ (12月22日 11時) (レス) @page38 id: 33e27b2d25 (このIDを非表示/違反報告)
L(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (12月21日 23時) (レス) @page20 id: 35b5c99a6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lilac | 作成日時：2024年12月4日 22時
