第３話：失ったもの TH ページ21
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20XX年 11月20日。
ジミン「ごちそうさまでした！」
俺の横で機嫌良さそうに
夕食をすませて席を立つジミン。
ジミン「テヒョン、
お先に。」
テヒョン「おう！」
なんか
本当に楽しそうだ。
ふん。
ばかばかしい。
-------俺は知っている。
あいつ。
持病の薬の服薬があるから、とかいう理由で
週に1、２回、医務室に出かけては・・・
あの女と・・・。
決まって夜８時頃
部屋を出て行っている。
今夜も会うんだろうな。
顔に「幸せ」がにじみ出ていやがる。
しかし、
これだけ監視カメラもどこそこ設置してある中
どうやって会ってるんだか。
セキュリティすっかすかじゃねえか。
「おい。」
！
テヒョン「あ、
ユンギさん・・。」
同じく赤札の男で、ここで仲間になった
ミン・ユンギさん。
ユンギ「隣、いいか？」
テヒョン「はいはい！！どーぞっ！」
ジミンがあけた席に
ユンギが座った。
ユンギ「どうだ？
調子は？」
テヒョン「まあまあスかね。
ユンギさんは？」
ユンギ「最低。」
おっと。
機嫌が悪そうだ。
ユンギさんは
「自覚」のない俺とは違い
ユンギ「まじ、
誰かぶっ殺してやりてーよ。」
----------「殺意」ありありの男だった。
突然
ユンギさんは
俺に耳打ち。
ユンギ「なあ。
ジミン。
ムカつかない？」
！！？
テヒョン「え(汗)」
ユンギさんは一気に夕飯をほおばって
もう一度耳打ちした。
ユンギ「俺さ、
幸せそうな奴見るとイライラすんのよ。」
うわ(汗)
性格
わる(汗)
この人はきっと
ずーっとここを出られないんだろうな(汗)
ユンギ「チェ医務官といい仲だって噂・・・
お前も知ってるだろ？当然。」
テヒョン「・・。」
ユンギ「なんで誰もチェ医務官をクビにしないのか
不思議でたまんねぇ。
誰かが
その噂をもみ消してるか」
ユンギさんの目が座った。
ユンギ「そんな噂なんて無視できるくらい
プレカンにとって必要な人材なのかもな
チェ医務官。」
俺はツバをのんだ。
ユンギ「あの女。
相当
ヤバイぜ。
なんとかギャフンと言わせたいとこだな・・・。」
そして
ぐっと肩を組まれた。
ユンギ「なあ。
俺と組まない？」
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作者名：life | 作成日時：2017年9月5日 14時
