戦火のROSE -3- (ページ18)

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恐れていたことページ18

-------年の瀬が迫ってきた。

町中がうかれたムード。
ってわけでもない。

年を重ねたせいか、
年々年末感がない年の瀬を迎えている気がした。

子供の頃、
クリスマスは家族の時間。

わたしの家には
小学校６年生まで
サンタさんが来てくれた。

朝起きると

ほしかったものが
置いてあって-------。

医者であるお父さんは年末でも忙しくて、
お母さんと２人だけで
クリスマスケーキを食べることも多かった。

それで仕方ないと思っていた。

大学生になると
クリスマスは恋人のイベントになった。

テテがいなくなって
ふさぎこんでいたわたしにとって

この季節は
大嫌いな季節にかわって、

いつしか

クリスマスは

憂鬱な日に変わった。---------

そして
今、

仕事に追われ
クリスマスの存在さえ
わたしの中から消えていた--------。

そして

最も恐れていたことが起きた----------。

同じ職場のあの

若い女の子が

テテに告白して

テテが

その子と-----------

という噂が
聞こえてきたのだ---------。

以前からその子が
積極的にテテに話しかけていたことは気づいていた。

小柄で
やさしそうな顔をした子だった。

まだ
噂の段階だったけれど

最近
よく同じタイミングで二人がいなかったり、

帰る時間が

同じだったり---------。

やっぱりそうなのかな、、、、と思う節が増えてきた。

思い出したのは
ユンギ先輩の一件だった--------。

ああ、
人生って
本当に苦しい事ばかり。

自分の思い通りにいかないことばかり。

人を好きになる事

ただ

好きになるだけなのに

悪い事

何もしていないのに。

どうして
こんなにも

報われないのか？

そんなある日

本当に久しぶりに

あの人から連絡がきた--------。

神様が
本当にいるとしたら

神様は
わたしにどうしろと言いたいのか？

連絡をくれて
会うことになったのは

--------ジョングク君だった。