すのーまんと、わたし (ページ16)

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スタッフ「今日から先輩のJr.にも教えてもらいます」

と言うスタッフさんの後ろには、ずらりと先輩方が並んでいた。

「「「よろしくお願いします！」」」

うわー、緊張するー………

ていうか、初めてこんな近くでジャニーズ見た。

……いや、今はもう私もジャニーズなんだけど。

本当にいろんな人がいるんだなあ～

と見ていたら、ぱちん、と1人の人と目が合った。

金髪で、周りの人と比べると少し小さめなその人は、

にこっとアイドルスマイルを向けてきた。

私は慌ててぺこり、と頭を下げる。

うわー、やっぱりちょっとどきっとしちゃうかも。

スタッフ「それじゃ一回曲かけるから、先輩の踊り見ていて。」

わわ、いけない集中集中。

…私たちの前で踊る先輩たちは、

とってもとっても輝いていた。

なんていうか、指先までちゃんと神経通ってるし、

キレがあるのに柔らかくて

ずっと見ていられる、そんな気がした。

すごいな、と改めて余韻に浸っていたとき、

スタッフ「はい、じゃあこれあと2時間で覚えて。」

はい、先輩たち、教えてあげて！

と言うと、はーい、と先輩たち。

…え、ちょっと待って。

に、2時間？！

いやいやいや、流石にそれは無理でしょ

と驚いている間にも、先輩からのレクチャーは始まっている。

とにかく必死で先輩たちの真似をして、振りをたたき込んだ。