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Five ページ6

それからも、記憶細胞は散歩のついでという名目で一般細胞の元へ通っていた。
前回のように一般細胞がベランダに出ていないことも多々あった。
だが部屋の外から記憶細胞が声をかけると、いつも一般細胞はベランダへとやってきた。もちろんとても嬉しそうな笑みをたたえて。
今日はちょうど記憶細胞と一般細胞の休憩時間がうまい具合に重なったため、声をかけずにすんなりと会うことができた。
2人の会話はいわゆる世間話というもの。端から見たらあってもなくても変わらないように見える。実際、2人のこの日課がなくとも世界は止まることなく進んでいく。
たとえば、この間見たことのない抗原がやってきたと思って資料漁ってたら割りと最近記録した奴だった、とか。
前、赤血球が届けてくれた栄養分が今までで1番美味しくて嬉しかった、とか。
リンパ菅の近くに住む細胞とバドミントン大会が行われてた、とか。
寝ぼけていたせいでコピーミスしたと焦ったけれど、正常ですごく安心した、とか。
これといって大したことはない、しかしなんだか微笑ましい会話が繰り広げられている。
記憶細胞と一般細胞にとって、休みなく働き続ける中のかけがえのない大切な時間になっていたのだ。
そんな中、赤血球が酸素を抱えてベランダまでやってきた。
「なんだ、今日はこっちにいたんですね。ピンポン押しても出てこないから不在かと思いましたよ」
「すみません、二度手間になっちゃいましたね」
ペコリと赤血球に頭を下げる一般細胞を記憶細胞はそっと見守っていた。
次の瞬間までは。
「まったく、本当に嬢ちゃんには手がかかりますよ」


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お気に入り登録や評価してくださった方、ありがとうございます。通知を見た時、飛び上がりそうな程に嬉しかったです。
あと作成して1週間で100hitを超えました。今までで初めてのことです。
ありがとうございます!

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設定キーワード:はたらく細胞 , 記憶細胞   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:futureblue鏡 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年3月8日 17時

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