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6.祈り ページ8
一応、入学式においては在学している生徒も参加する。
そこで、祈祷場に一人の影が。
自分が声をかけるまでもなく、向こうから話しかけてきた。
「Aちゃんやん。」
『オスマン。』
糸目から覗く濃い緑の瞳が自分をうつす。
『こら、心理魔法使わないで。』
「むぅ、からかいがい無くなっちゃったなぁ、というより成長したよなぁ、Aちゃんも。」
彼は一応自分と学年は一つ違いだが、生きている年としては彼の方が上だ。
故に、少し年下扱いされる。
すると彼の後ろから一人覗く。
『おや、君は？』
「◇◆◇●○●◎◇◆●○◆■■」
うーん……？なんだこの言語
この前オスマンが言ってた奴とは違うし……
ﾊｯ!!!!
ニホンゴやん!!!!これ!!!!
外国語に耳が慣れすぎて忘れてた!!!!
「マンちゃんこの人誰？」
「この前言ってたAちゃんやで」
「ふぅん」
自分より少し背丈の低い彼は自分の目を見つめた。
「優しい目だね。」
そう言われる。
優しい……目…
『ふふ、君もだよ』
そういえば彼はひとらんらんという名前らしい。
長いね!!!!人のこと言えないけど。
「あ！姐さん！！！」
『はっ！この馬鹿デカイ声は……』
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作者名：かどユキ 芝 | 作成日時：2021年5月24日 23時
