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2人向かい合わせに座る


シルク「うまっ!すげえ美味い!」

A「よかった(笑)」





ハンバーグを口いっぱいに頬張るシルク。


一口大きくない?




シルク「何で見てんだよ(笑)」





A「いや、美味しそうに食べるなって(笑)」

シルク「うん、だって美味いもん」




こういうとこ。その笑顔で言うのずるいよね




シルク「食べれないあいつらが哀れだな!」





あ、そういえば



A「あ、そうそう、何で内緒だったの?ずっと気になってた」


シルク「だって…あいつらに食わせたくなかったから」





A「え、何でよ、別に私そんな料理凝ってるわけじゃないのに(笑)」



想定外の回答に?が頭に浮かぶ







シルク「いや、好きな人の手料理他のやつが食べてんの何か嫌じゃん。」










体温が一気に上昇する



A「…え、?」



シルク「え?……あっ。やべ」








"好きな人"

その言葉はどういう意味?




目の前で慌てふためくシルク


突然のことに頭が追いつかない




一呼吸おくと、固まる私を鋭い目が捉えた






シルク「あーごめん。タイミングミスったけど、言ったことは嘘じゃないから。俺Aが好き。」






夢のような言葉が心に響く





早く、早く何か言わなきゃ。


A「あ、…えっと、私も、あの…」


そこまで言いかけて止まる





…何を言えばいいんだろ。




私もシルクが好きなこと?

恋愛が怖いこと?

過去のこと?








シルク「…もしかして好きなやつ他にいる、とか?(笑)」


シルクが瞳を揺らして悲しそうに笑う



彼の姿に心がぎゅっと苦しくなる






言葉の代わりに首を全力で横に振った




A「すっごく嬉しい。でも返事…時間もらえるかな?」





精一杯振り絞って出した言葉





シルク「もちろん。ずっと待つよ」






嬉しいはずなのに

すぐにでも答えを出したいのに



過去に囚われて踏み出せない一歩。




ちゃんと前を向かなきゃいけないのに




A「ありがとう。」






シルク「ん。おかわりまだある?(笑)」




彼の言葉の裏にある気遣い。


気まずくならないようにと配慮して普通に接してくれた




A「あるよ(笑)」



私もちゃんとしないと





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設定タグ:フィッシャーズ , Fischer&039;s , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みーみ。 | 作成日時:2022年9月18日 22時

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