47話 ページ6
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ソワッ
『ん……?』
突然、頰に擽ったさを感じて目を開ける。
キルア「わッ⁉お、おはよA;;;」
少し頰を染めて冷や汗をかくキルア。
『…私のほっぺ触ったでしょ』
キルア「はっ⁉な、なワケねェだろ‼⁉」
私はジト目でキルアを見ながら、「へー」と言ってベッドから降りた。
『アルカちゃん、朝だよ』
そう呼びかけ、アルカちゃんの肩にそっと手を置く。
アルカ「んー……んふふ…
もぅお腹いっぱいだよぉ〜…」
まだ起きそうにないアルカちゃんの肩から手を離し、ふぅ、と息を吐いた。
『…キルア……
昨日のさ』
キルアはビクッ、と肩を揺らして私から目を逸らす。
キルア「ぁ…あぁ」
『別に…その、
い、いっ、嫌…じゃ、なかった…というか』
キルア「っ⁉///」
『逆に……
嬉し…ッ///』
恥ずかしさから、言葉を途中で途切らせてしまう私。
『そ、その……ッ
でも!時と場所を考えてやらなきゃ…
こっちの準備とかあるし……』
キルア「"やる"って…」
突然口を開いたキルアに、私は首を傾げる。
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キルア「ナニをやるの?」
ニヤ、と口角を上げて私に近づいてくるキルア。
『へ……⁉』
いやっ、キルアさっきまで顔真っ赤だったじゃん‼‼
なんで急にドSになってんの‼⁉
てかさっき時と場所を考えろって言って…‼
ってなんで私今からされること勝手に妄想しちゃってんのさ⁉‼←
キルアが一歩ずつ近づいてくるのに比例して、私も一歩ずつ後退る。
『あ、あの…キル…ア……
もしかして、欲求不満…?
………なら、いいよ』
キルア「ッは⁉‼///」
……分かったぞ、欲求不満なキルアの対処法
『もう準備出来てるから…』
私はそう言って自分の服に手をかけた。
キルア「ちょっ、ままま待てって‼
冗談だよ冗談‼‼
朝からそんな事…ッ‼」
『"そんな事"?
"そんな事"ってナニ…?』
デジャヴな会話をする私達。
先程と違う事はただ一つ
キルア「な……〜〜〜ッ…‼‼///」
立場が変わった事。
つまり、
『ね…キルア
もう、私……ッ//』
私がその時のキルアを超えるドSになればいいのだ‼///←(実はめっちゃ恥ずかしい)
キルア「う…ッ
うわぁぁあああッ‼////」
そう叫んで布団に潜るキルア。
勝った…‼///←
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しゃーぺん@彩(プロフ) - razubeery_3さん» わわわ…!!そう言ってもらえてとても嬉しいです!!ご愛読ありがとうございます!! (2020年5月12日 12時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
razubeery_3(プロフ) - 最高すぎました...死にそうです...こんなにも最高な小説があっていいのでしょうか...とりあえず最初から読み直して来ます...好きです...。 (2020年5月12日 11時) (レス) id: c796482f77 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 彗さん» そう言っていただけて、本当に嬉しいです!!ありがとうございます!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - 最高です。それしか出てきません。(笑) (2019年12月20日 1時) (レス) id: cf7fdf27c9 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Mizuさん» 頑張ります!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月2日 22時