370話 ページ39
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最悪のタイミングだ…‼
私達の間に沈黙が流れる。
ツボネは未だに笑顔を崩さずにいた。
ツボネ「はい、いいですよ」
グチャ…
ツボネは自分の小指の爪を剥ぎ取り、アルカちゃんの掌に置いた。
ツボネ「キルア様
私は一時、身を隠します
これでアルカ様が他の誰かにおねだりする事はできなくなりました
私次第
この意味は、分かりますことね？
もちろん、お二人のお側からは離れませんことよ」
シュンッ
ツボネはそう言い残して、この場を去った。
アルカ「あ〜…まだあったのに…」
キルアは目線を下に向け、拳を強く握りしめた。
するとアルカちゃんはキルアの袖を掴み、口を開いた。
アルカ「お兄ちゃん、怒ってる…？」
不安そうに言うアルカちゃんに、キルアは笑顔を向けて首を左右に振った。
キルア「大丈夫
アルカはなんにも心配する事ないよ」
アルカちゃんの頭を撫でて、不安を解いてあげているキルアのお兄ちゃんらしい一面に、私は笑みを浮かべた。
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静かな車内の中、私は1人窓の外を眺めていた。
『……』
今更後悔しているのだ。
あの時、私達がNGLに足を踏み入れてしまった事。
もしも私達がカイトについていかなければ、カイトが死ぬことは無かったかもしれないのに…と
ゴンがピトーに怒りをぶつけている間、私は至って冷静だった。
勿論、ピトーには
"カイトを殺した奴"
というレッテルが貼られてあったのは確か。
けど、私達にもいくつか原因があった。
私達の選択に誤りがあった事
力不足だった事
素早く判断し、素早く行動する力が無かった事
他にももっと、沢山あるはずだ
だから、ゴンが激怒している時…
ピトーにだけ怒りをぶつけるのは間違いだと思ってしまった。
"殺した"のはピトーだけれど、
"原因を作った"のは私達だったから。
…そんな事、今更考えても遅いよね
そう思って違う事を考えようとすると、あの事が浮かんで来てしまう。
私に、兄上がいたこと。
そしてそれを忘れていたこと。
兄上と幻影旅団の関係や、兄上の居場所は分かったけれど
私の過去…私と兄上の過去に、何があったのか。
どうして兄上は私を見捨てたのか。
"謝りたい"と書いてあったが……
本当に私を見捨てたのであれば、「今更？」と思ってしまう。
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しゃーぺん@彩(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2019年5月5日 17時) (
レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - イルミのシーンでマジ萌えました!!!!いやほんと凄いです!!!! (2019年5月5日 17時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 餅米ｸﾝさん» ありがとうございますぅぅ！！！更新頑張りますね！！ (2019年4月18日 18時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
餅米ｸﾝ - 主さん!!もう最高な小説をありがとうございます!!更新頑張ってくださいｯｯ!!楽しみに待ってます!! (2019年4月18日 15時) (レス) id: 5fdbb74938 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 三日月さん» 絶対見ます！！更新頑張りますね！！ (2019年4月15日 22時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃーぺん@彩 | 作成日時：2019年4月5日 1時
