【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ47)

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332話ページ47

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『ん……』

イカルゴ「お、どうだ気分は？」

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ガバッ

『キルアは‼⁉』

イカルゴ「しーっ‼

お前の隣で寝てるよ」

私は隣のベッドに目を移す。

キルア「……」

まるで死んだように眠るキルア。
だが寝息を立てていたので、死んではいないだろう。

よかった…生きてた

私の目から涙が零れそうになるのを抑えて、イカルゴを見た。

『…タコが運んでくれたの？』

イカルゴ「タコってゆうなー‼」

いや、どう見てもタコじゃん…←

『じゃー…えっと…イカルゴ？だっけ』

イカルゴは目を見開いて「覚えてたのか？」と聞いた。

『うん。…で、タ…イカルゴが私とキルアを運んでくれたの？』

私がそう問うと、イカルゴはコクッと頷いた。

『そっか……

ありがとね…

ホント、かっこいいよ…イカルゴは』

私は俯きながらそう言って、目を瞑る。

『私…結局何も出来なかったな』

イカルゴ「……なぁ、気になることがあるんだが…

自分の腕とか腹とか刺しただろ？

何で傷が1つも残ってないんだ？」

私はその言葉を聞いた瞬間、イカルゴをジト目で見た。

『……見たの？』←

イカルゴ「見てねッ、いや、見てねーよ‼

医者に言われたんだよ、傷が無いって‼」

顔を赤くして…いや、元々赤いから分かんないや

『……私の生まれつきの能力だよ

「±0」って言うの

マイナスな事が起きたら、プラスな事が起こるの』

イカルゴ「そうか…」

…

ガバッ

『キルっ………

…』

合わせる顔が…無い

キルア「………‼

タコ⁉ここどこだ⁉俺どれくらい寝てた⁉」

イカルゴ「タコってゆうな‼

丸2日以上も寝っ放しだったぞお前‼」

『えっ⁉』

私はその事実に目を見開き、イカルゴの方を見る。
必然的にキルアとも目が合ってしまい、私は咄嗟に目をそらす。

キルア「…あ‼Aお前、自分の事傷つけたろ‼」

『へっ⁉
な、何で？そんなことしてないヨ‼‼;;

そ、それより作戦を続けなきゃ‼』

私はその場から立ち上がると、急に腕を引っ張られて再びベッドへ座る。

キルア「俺の傷が完全に治ってる

それって、お前の精神が不安定な時に「マイナス」が起きたからじゃないのか？

「±0」を発動してお前が自分を傷つけたから俺やお前が無傷になってる

そうだろ？」