【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ5)

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292話ページ5

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ゴン「どのくらいで倒せると思う⁉」

キルア「そりゃ分かんねーよ」

『ただ、モラウに言わせると私の勝ち目って考え方がズレてるらしいけど…私はそうは思わない

勝つ確率を上げなきゃ生き残れるわけがない

相手と自分との力量をはかるのは重要な作業
仮に…100回戦ったとして1～2回しか勝てないんじゃ論外だからね』

キルア「最低でも5割

できれば7割以上の勝算が欲しい

その為に俺達がしなきゃならないことは2つ！

少しでも基礎能力を上げることと、相手の能力を知ること！」

その言葉に、私とゴンは同時に頷く。

『相手の能力さえ分かれば、ゲンスルーの時みたいに対策が立てやすいしね』

すると、ゴンは指を口元に添えて「うーん」と眉間にシワを寄せる。

ゴン「半分賛成、半分反対」

『え？どういうこと？』

ゴン「基礎能力を上げるのは俺も賛成
でも相手の能力は知らなくていいと思う」

キルア「はァ⁉何でだよ！
それじゃリスクが高くなるだけで何もいいことねーだろ」

ゴン「でもそれが普通でしょ。NGLでの闘いはさ」

キ「『‼‼』」

私とキルアは目を見開く。

ゴン「俺達の目的はナックル達を倒す事じゃなくて

強くなってNGLに戻りカイトを助けること‼」

私達はレストランを出て、宿に向かって歩きながら会話する。

ゴン「つまりどんな敵か分からない状況で戦っても勝てるっていう強さがいるんだ

下準備が必要な勝ち方なんて意味が無いよ」

『そりゃそうだけど…

NGLに戻る為にはナックルとシュートを倒さなきゃいけないわけでしょ？』

キルア「その上たった1ヶ月で結果出さなきゃいけないんだぜ」

廊下を歩き、部屋の扉を開ける。

ゴン「それじゃ遅いよ」

キルア「あ？」

ゴン「1週間‼それで強くなってNGLに戻る‼」

キ「『なっ…‼』」

「バカかお前はーーーっ‼‼‼」

ズゴォッ‼‼

『おわぁ⁉ゴン⁉

…って』

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『「「ビスケ⁉‼」」』

私達の視線の先には、「うむ」と扉の前で仁王立ちしているビスケだった。

『な、なんでここに…⁉』

パーム「私が呼んだの」

ゴン「え⁉まさか知り合い⁉」

え…ちょっと引く←

パーム「いいえ、貴方達のこと調べただけよ」

ゴン「どうやって⁉だってビスケとは…」

ゴンは冷や汗をかきながらパームにそう問う。